2020/11/29
東京マルイ「ガスブローバックガン AKM」試作品レビュー
東京マルイのコダワリが凝縮! 徹底したリアリティと撃ち応えを追求
2019年11月に開催された東京マルイフェスティバルinベルサール秋葉原6thで電撃発表されたガスブローバックガンAKM。東京マルイとしては初となるAKタイプのガスブローバックガンだけに多くのマニアが注目した。ここではマルフェスONLINE(パート3)で公開されたサンプルを元にAKMの続報をお届けしよう。
ガスブローバックガンの常識を変えるギミックを搭載
今回明らかになった特徴は、マガジン内の弾を撃ち切ると実銃同様にボルトが完全に前進、ハンマーがダウンして作動が完全に停止するギミックを搭載していることだ。
通常のガスブローバックガンではマガジン内にガスが残っている状態でハンマーが倒れた場合、BB弾が発射されるか、もしくはブローバックする(スライドストップやボルトキャッチがある機種はホールドオープンする)。つまりハンマーが前進するとガスが放出されてしまう。しかしAKMでは新技術により、BB弾を撃ち切ると、マガジン内にガスが残っていてもガスが放出されることなくハンマーダウンのみ行なわれるのだ。詳しい構造は明らかになっていないが、ガスブローバックガンの常識を変える技術であることに間違いない。
AKM用に新規開発されたシリンダー内径約19mmのブローバックエンジンにより、M4とは一線を画す大きなボルトが前後動する荒々しいフィーリングが体感できる。トリガーを引いた瞬間、思わず声が出てしまうほどリコイルショックは強烈だ
事故や傷防止のためにハンマーダウン状態でセレクターレバーがセーフの位置にある場合、ボルトがほぼ引けない構造となっている。写真のようにボルトを引きたい時はセレクターレバーをセミやフルの位置にしなければならない
外観は実銃から採寸し、亜鉛ダイキャスト製レシーバーのマットな質感は塗装で再現。樹脂製のハンドガードやストックは製品版では特殊印刷によって合板特有の木目が再現される(試作品は未仕上げ)。一方でグリップのマーブル模様は塗装により再現される。
亜鉛ダイキャスト製レシーバーは刻印類も細かく再現
AKシリーズ特有のセレクターレバーにもレシーバーと同様の塗装が施されている。この表面処理が施されたAKトイガンは初めてではないだろうか
ザラッとしたレシーバー表面とは異なる側面のリベット類は別パーツで再現した
同じくレシーバーとは対照的な仕上げのスチールプレス製レシーバーカバー。リブが立てられているのがAKMの特徴だ
製品版ストックのサンプル。左右張り合わせ式の樹脂製ストックの継ぎ目がわからないように、張り合わせた状態で特殊印刷を施すことでAKM特有の木目が再現される。一見すると本物の合板製ストックのような質感だ
側面にチェッカリングが施されたリアルサイズのグリップは荒く吹き付けて黒だまりを付けることでマーブル模様が再現されている
実銃はスチールプレス製だが、東京マルイはアルミダイキャスト製の一体成型で大きく湾曲した複雑な形状のマガジンを再現。軽量で気化効率に優れておりハードなブローバックアクションに貢献。装弾数は35発の予定
価格・発売日は未定だが、外観、撃ち応えともにAKMのガスブローバックガンの決定版になるだろう。
※写真は試作品です。実際の製品とは異なる部分があります
DATA
- 価格・発売日:未定
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年1月号 P.28~31より抜粋・再編集したものです。