2022/02/01

陸上自衛隊装備祭 in 逗子GARDEN-Z

 

   年の瀬も迫る2021年12月30日、神奈川県逗子市にあるサバイバルゲームフィールドGARDEN-ZにてサバイバルゲームチームStrongest Military主催のゲームイベント、陸上自衛隊装備祭が開催された。参加人数70人越えという大規模イベントとなった本イベントの内容をご紹介していこう。

 

■セーフティの様子

 

GARDEN-Zは山林を利用したフィールドとなっている。セーフティエリアからの眺めもまさに大自然といった様相を呈している。冬の早朝は冷えるが、空気が澄んでいてうまい!

 

ガンラックに立てかけられた64式小銃と89式小銃。大友商会製の89式小銃用光像式照準器などが装着されており、装備考証へのこだわりが見て取れる。64式小銃はG&G製のものであり、大柄なスタイルから一際存在感をあらわにしていた

 

ゴムホースを輪切りにしてセレクターに噛ませるなど、実銃の89式小銃で見られる脱落防止処理まで再現している

 

■開会式

 

いよいよ開会式だ。気温は0℃近く、集まった参加者みな寒そうにしていた。そんな中で通気性のよいジャングルファティーグを着た猛者の姿もあった

 

開会式では主催者であるStrongest Militaryメンバーが入れ替わりで挨拶を述べていた

 

思わぬゲストの登場もあり、開会式は非常に賑やかなものとなった。フィールド説明やレギュレーションの解説がひと通り済むと、本日最初のゲームが開始された

 

■人質奪還戦

 

初戦で行なわれたのはGARDEN-Z名物の人質奪還戦だ。フィールドを知り尽くした12人のベテランと残りの参加者全員が攻守に分かれて戦うという特殊ルール戦である。写真はベテランチームが説明を受けているところだ。今回は攻撃部隊として参加する

 

防衛部隊は茂みなどを利用し、攻撃部隊を待ち構える

 

 

ギリースーツを着用している参加者には顔を出してもらわないと、どこにいるのかわからない

 

 

緑も多く、迷彩で溶け込まれたらと思うと恐ろしいフィールドだ。この険しい山林を移動してくる攻撃部隊のベテランゲーマーたちの胆力には驚かされた

 

M14に大型のスコープを装着している。広大なフィールドでは射程の長いライフルの性能を活かしきれるのでこうしたセットアップが有効だ

 

 

防衛側は攻撃を受けたら無線機で本部へ通信を行なわなくてはならない。本部から反撃する許可を受諾してやっと発砲が可能となる

 

 

カモフラテープやガンスキンを銃に貼り付けることで迷彩効果は飛躍的に向上する

 

攻撃部隊は山林側と基地側の2手に分かれて攻撃を仕掛けてきた。本部から許可が出て、防衛部隊も反撃をする

 

 

 

進行ルートを知り尽くした攻撃部隊は迅速に動いて基地内へ突入、次々とヒットを取っていった

 

 

基地側を攻める攻撃部隊と同時に山林側の攻撃部隊も突撃し、防衛部隊を挟撃した。人質を奪還し、ゲームは攻撃部隊の勝利となった。お見事!

 

■お昼休憩

 

 

お昼の休憩時間ではケーキを販売する売店も出ており、大盛況となっていた。アームズマガジン取材班も一つご馳走になった。風味が良く、たいへん美味しいシフォンケーキでした

 

■じゃんけん大会

 

お昼休憩では豪華景品が賞品となったじゃんけん大会が催された

 

タオルやシャンプーが入った入浴セットなどもあり、受け取った参加者は大いに喜んでいた。逗子市や横須賀市は温泉も多いので、サバゲー帰りに寄るのも楽しみの一つだ

 

■フラッグ戦

 

 

午後のゲームはフィールド全面を使用したフラッグ戦となった。両チームともスタート地点が山林の中腹となっている

 

さらに登るか、それとも下って攻めるか。進行ルートが多様にあり、説明を受けるゲーマーからは時折笑い声が漏れていた

 

ゲームスタート。有利なポジションを取るには山の傾斜を登るしかない!

 

仲間同士助け合って山を登る。チーム一丸となって自然豊かな山林を進んでいた

 

 

高台に登り、相手を待ち構える。ゲーム時間が長く設定されているので、こういった潜伏も行なうことができる

 

陸上自衛隊が使用する陸自迷彩は日本の山林で最も効果的に作用するように設計されている

 

上記の写真のように緑の中に身を置くと、遠くからは完全に同化して見える

 

こうした迷彩効果を存分に楽しめるのもGARDEN-Zの魅力といえる

 

 寒風吹く中の開催ではあったが、陸上自衛隊装備祭に参加したゲーマーはアクティブに動き回り、2021年内最後のサバイバルゲームを楽しんでいた。この様子は「月刊アームズマガジン2022年3月号」に掲載されている。参加者の皆様、お疲れさまでした。

 

TEXT&PHOTO:津軽太郎
取材協力:GARDEN-Z(神奈川県逗子市沼間)/Strongest Military