2025/04/21
中古エアガン取引量業界最王手ならではの掘り出し物! スペースブキヤには様々なエアガンやミリタリーグッズが盛りだくさん
ネット通販で中古エアガン売買の最王手であるスペースブキヤで面白い商品が見つかったので紹介したい。
アラフォー世代以上のユーザーはきっと懐かしいと感じてくれるはずだ。
今回紹介するのはマスダヤのデタッチャブルシリーズだ。
中古商品の流通量が最大手なだけあって、非常に状態のいいものがあったのでこの機会に多くのユーザーに知ってもらいたい。
なお、今回の記事は大人気ユーチューバー「オキサバ」とのタイアップ記事になっており、私風見れんも動画に出演している。
動画では本記事で紹介しきれない部分にもフォーカスしてレビューしているので、ぜひ参考にしていただきたい。
マスダヤとは?
創業1724年の老舗総合玩具メーカーの株式会社増田屋コーポレーション。
1970~1980年代はエアガンメーカーではなく、一般的な玩具メーカーがエアガンを製造していた。そのため、業界のリーディングカンパニーである東京マルイもラジコンやプラモデルの製造、販売をしていた。
そういった理由からエアガンはミリタリーショップではなく町のおもちゃ屋さんで売られていた。蛇足だが、当時のガンショップといえばモデルガンを販売している店を指しており、モデルガンは大人、子供はエアガンという棲み分けがされていた。
デタッチャブルとは?
話をデタッチャブルに戻すと、デタッチャブルとは日本語で「着脱できる」という意味であり、基本となるハンドガンをベースにストックやロングバレル、スコープやフォアエンドといったオプションパーツをユーザーが自由に組み合わせて遊ぶことができたツヅミ弾を発射するエアガンである。
各シリーズには「SS」とネーミングされており、SSとはスペシャル・スナイパーの意味。なんとも子供心をくすぐるネーミングだ。聞いただけでワクワクする。
名前の通り、デタッチャブルシリーズの最大の特徴は、オプションパーツを自由に付け替えられる点が挙げられ、自分だけの理想の鉄砲を作り出して実際に弾を飛ばして遊ぶことができた。
デタッチャブルシリーズには、SS-1、SS-2、SS-3、SS-4、SS-5、SS-100、SS-200の7種類が存在しており、今回はSS-100、SS-200を除く5機種を紹介する。
SS-1
アイアンサイトのついたロングバレルのみのモデル。
玩具メーカーでありながら実銃のフォルムとはかけ離れておらず、実際に存在しそうな造形をしていることが今でも多くのファンを魅了している理由だ。




SS-2


SS-3
マスダヤのデタッチャブルには前期型と後期型が存在し、前期型のほうは化粧箱が豪華で後期型には付属しない手帳やメダルなど、ちょっとしたおまけが付属する。このモデルは豪華なビニール製の箱に入っているため前期型に該当する。

SS-4
このモデルにはバレル2本、フォアグリップ、ハンドガード、スコープ、ストック、チークパットが付属する。

SS-5
上位機種のSS-5にはバレル2本、フォアグリップ、ハンドガード、バランサー、ストック、チークパット、ストックベースが付属する。箱が豪華な前期型なため、おまけも付属している。






エアガンのリアル化で市場から姿を消したデタッチャブル
1983年頃を境にエアガンブームが起き、MGC、コクサイといったモデルガンメーカーがエアガンの製造に着手したのと同時にエアガンのリアル化が進み、デタッチャブルのような実銃にはないデザインのエアガンは徐々に市場から姿を消していった。マスダヤのデタッチャブルも例外ではなく、1985年頃に販売を終了した。
こうして今までのエアガンの歴史を簡単に振り返ってみると、エアガンがリアル志向へシフトチェンジしていった1980年代、エアガンが電動化して手軽に遊べるようになった2000年代、そして、使い勝手のいい架空銃が流行りだした2020年代と、マスダヤのデタッチャブルは50年ほど時代を先取りした設計であったといえる。
再びマスダヤがエアガン市場に戻ってきて、令和最新版のデタッチャブルがリリースされることを期待しながら筆をおくことにする。
【ツヅミ弾について】
特徴と構造
形状:ツヅミ弾は、その名の通り鼓(つづみ)に似た形状をしている。弾頭部分と、圧縮空気を受ける笠の部分に分かれており、笠の部分が銃身内部に接触して気密を取るように設計されている。
材質:エアガン用のツヅミ弾は弾力性に富む軟質樹脂で製造されていた。
口径:主に7mmと5mmの口径が使用されていましたが、メーカーごとに独自規格があり、統一はされていなかった。
使用時期と背景:ツヅミ弾は1970年代から1980年代にかけて使用されていた。この時期はエアガンの黎明期であり、ツヅミ弾はその初期のエアガンで広く使われていた。エアガンが普及し、連発方式が求められるようになると、ツヅミ弾は球状のBB弾に取って代わられた。
利点と欠点
利点:ツヅミ弾は初期のエアガンにおいて、比較的簡単に製造できる弾丸として重宝されていた。
欠点:ツヅミ弾は横風の影響を受けやすく精度や射程距離の面で劣っていた。また、連発方式には適していなかった。
【エアガンの歴史】
1. 黎明期(1970年代〜1980年代)
エアガンの夜明けにあたる黎明(レイメイ)期は1970年代から始まった。この時期のエアガンは手動でスプリングを圧縮して発射する「エアコッキングガン」が主流。ツヅミ弾が使用されていたのもこの時期。
1983年にはマルゼンのライブカート式エアガン「KG-9」が登場し、エアガン市場がモデルガンからエアガンへとシフトするきっかけとなった。
2. ガスガンの登場(1980年代〜1990年代)
1980年代半ばにフロンガスを使用するガスガンが登場。連射が可能となり、エアガンブームに拍車をかけた。ガスガンは手軽に連射できるため、人気があった。
3. 電動ガンの進化(1990年代〜2000年代)
1991年にバッテリーを動力源とする電動ガンが登場し、さらに優れた連射性能と命中精度を実現。2000年代後半に登場した東京マルイの次世代電動ガンシリーズは、実銃さながらのリコイルショックが体感できることからサバゲーマーに大人気となった。
4. 法規制と安全性の向上(2000年代〜現在)
2000年代後半にはエアガンを使用した器物損壊事件を発端に銃刀法が改正されました。これによりエアガンの威力の上限が法的に定められ、エアガンは外観のリアルさや撃ち応えなどを追求した製品へと進化していく。
5. 現代のエアガン
現代のエアガンは、エアガンメーカーの努力によりリアルなアクションや高い命中精度を持つ製品が多く登場している。サバイバルゲームや射撃競技だけでなく、トレーニングツールやコレクターズアイテムとしても評価が高まっている。
スペースブキヤ X(旧Twitter):@chameleonline |
TEXT:風見れん
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