エアガン

2023/11/30

ついに発売!! 黎明期のダブルアクションを再現したモデルガン「ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン」

 

伝説のダブルアクションリボルバーがついに発売

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン

 

 知名度や人気はあるもののトイガン化されることがなかった銃のひとつにコルトM1877ライトニングがある。実銃のライトニングは1877年から1909年までに合計166,849挺が製造された、コルトが最初に市販したダブルアクションリボルバーである。バリエーションも存在し、単純に製造数や製造された年数から見れば決してマイナーな銃ではない。あのビリー・ザ・キッドやドク・ホリデイといったガンマンが使った銃だと言われている。

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン

 

 ではなぜトイガン化されることがなかったのか。それはダブルアクションメカの設計不良によるトラブルが多く、実銃の特徴を忠実に再現するということはトラブルも再現することになってしまうからだ。これはメーカーだけではなくユーザーとしても悩みどころだ。

 

 

「快調発火」をコンセプトに黎明期のダブルアクションを再現

 

 そんなライトニングが抱える難題に挑戦したのがハートフォードだ。「快調発火」という開発コンセプトのもと、2020年2月から約3年半以上の開発期間を経て立体化に成功した。欠陥のあったメカニズムはハートフォードが独自にアレンジ。確実なシングル/ダブルアクションを実現した。

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
ハンマーがダウンしてトリガーが前進した状態。現代のダブルアクションリボルバーに比べてトリガーの位置がかなり前寄りなのがわかる

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
ハンマーをコックした状態。ハンマーストロークに対してトリガーストロークは短めだ。ハートフォード独自のシステムにより確実なダブルアクションが得られる

 

 フレームやバレルはヘビーウエイト樹脂製(2211B)のナチュラル仕上げ。全体のフォルムはコルトSAAに似ているものの実際に手にしてみるとひと回り以上小さい。日本人の手にはちょうどいいサイズだ。トリガーを引いてみると現在のダブルアクションリボルバーのような緻密さはなく、やや大雑把な動きをするもののシリンダー、ハンマーともにしっかり作動して発火させることができる。

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
SAAに比べて細身の.38口径のマズルと背の高い半円形のフロントサイト

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
長さ4.5インチのバレル左側には社名とD.A.(=ダブルアクション)、38(=口径)を示す刻印が施されている

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
バレル上面には2行タイプのコルトの社名とアドレスが刻まれている

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
バレル右側にはSAAのようなエジェクターロッドが備わっている

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
段差のあるフレーム左側にはランパンコルトと複数のパテントデートが刻まれている

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
SAAのシェリフスモデルなどに見られるバードヘッドタイプのグリップ(ABS製)とグリップフレームが装着されている

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
SAAと同じくフレーム右側にシリンダーゲートが設けられており、シリンダーゲートを開けてハーフコック状態で1発ずつ弾を込めていく

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン
ライトニング専用の.38口径カートリッジ。7mmキャップ火薬を使って発火させることができる。オプションで空撃ちカートリッジが用意される(6発セット¥3,960)

 

 専用の.38口径カートリッジは発火タイプと空撃ちタイプが用意される。今後はサンダラーやバレル長違い、オールシルバーなどのバリエーションが予定されている。ぜひ1挺手に入れて西部開拓時代の息吹を感じ取ってほしい。

 

ハートフォード コルトM1877ライトニング モデルガン

 


 

ハートフォード
コルトM1877ライトニング モデルガン

 

DATA

  • 全長:232mm
  • 全高:122mm
  • 全幅:35mm
  • 重量:545g(カートリッジ含む)
  • 装弾数:6発
  • 価格:¥39,380
  • お問い合わせ先:ハートフォード TEL0120-187345

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年1月号に掲載されたものです。

 

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