2020/02/17
魅力は決して色褪せない~リアルカートリッジガスリボルバー
マルシン S&W M629クラシック6mmBBガスリボルバー Xカートリッジシリーズ
これも「攻め」のラインアップのひとつ
エアガンにおけるリボルバーは、メーカーにとって鬼門である。
チャンバーとバレルが一体となっているオートと違い、回転するシリンダーから弾を発射してバレルを通す構造のリボルバーは、安定した弾道性能を得るのが難しいのである。
また、BB弾のスタートポイントとなるチャンバーは6つ存在し、またカート式ともなればそのカートの数だけチャンバーが存在することになる。さらに、シリンダーは回転しなければならないので、シリンダーとバレル間には空間が必要なのだ。
▲S&W M629クラシック6mmBBガスリボルバーXカートリッジWディープブラックABSプラグリップ付き(¥20,000)
オートとはまったく異なるその機構を乗り越えるのは並大抵ではないが、マルシンは古くからリボルバー、とりわけカート式のリボルバーをラインアップに抱えている。他のメーカーにはない「攻め」のラインアップが魅力的なマルシンらしいモデル、その1つがカート式のリボルバーシリーズだ。
▲S&W M629クラシック6mmBBガスリボルバーXカートリッジブラックヘビーウエイト木製グリップ付き(¥23,000)
その中でもこのM629シリーズはスタンダードなモデルといえよう。.44マグナムの代名詞ともいえるM29、そのステンレスバージョンがM629だ。
▲S&W M629クラシック6mmBBガスリボルバーXカートリッジシルバーABS木製グリップ付き(¥23,000)
エジェクターロッドシュラウドによって力強いシルエットをまとったM629クラシック。パイソンもかくやというシルエットである
シルバーABSとブラックHWモデルは木製グリップが標準装備となっている。高級感ある外観だけでなく、スムースな触り心地が魅力的だ
エジェクターロッドシュラウドがマズル付近まで延長されたフルラグバレルが搭載されたクラシックモデルを再現しており、力強いデザインも魅力的だといえる。そして、マルシンならではのXカートリッジは非常にリアルな雰囲気を醸し出す。
スイングアウトしたシリンダーには、カートリッジが輝く。エジェクターロッドを操作してカートリッジを排出するアクションが堪らないのだ
リアルな雰囲気のカートリッジ。弾頭部分はアルミ、薬莢部分は真鍮製となっている。また、このカートリッジは重量増にも一役買っている
撃ち切ったカートリッジを排出して、新しいカートリッジを装填する――その瞬間こそがリボルバーの魅力である。
- 商品のお問い合わせ先:フジカンパニー
TEL:03-3622-1477
TEXT:モロ☆
この記事は月刊アームズマガジン2020年3月号 P.94より抜粋・再編集したものです。