2022/11/18

答え合わせ と 出荷案内 と 雑談 と

 

 こんにちはタナカワークスです。

 一気に冷え込んできて今年は秋が無かったように思えます。

 

 さて、今月の新製品のご案内です。

 

 

 

 まずは先月の動画の答え合わせの時間です。

 

 

 映画を見た人は簡単でしたね。

 

 

『S&W.38 Chiefs Special (Pre-M36) 2inch Square Butt "Joker" Model HW Version.2 Gas Gun』
 

 

 

 ただの「M36では?」と思われている方もいるかもしれません。

 今回のモデルはスクエアバットなのです。

 

 スクエアバットって何という方、詳しく知りたい方は↓御覧ください。

 

 【Butt】は日本語約すると【(武器・道具などの)太い方の端、(やりの)石突き、(銃の)台尻、床尾、(釣りざおの)さお尻、手元、樹木の根元、葉柄の基部、丸太切れ、残片】とでます。

 簡単に説明するとグリップ後部の形が角ばっている(Square butt)丸まっている(Round butt)かの差です。

 実際に弊社のチーフを比べて見てみましょう。

 

 

 左が長年人気のモデルである「M36チーフスペシャルv2ガスガン(ラウンドバット)」、右が今回の「.38チーフスペシャル(スクエアバット)」です。

 これはグリップを変更する際になどには重要です。S&W系全てのフレームサイズに共通する内容なので覚えておいたほうが良いですね。


 今回はS&W社が1957年にモデルナンバー制に移行する前、M36がまだ「.38チーフスペシャル」の商品名で呼ばれていた頃(通称:Pre-M36)のスクエアバットフレームタイプをモデルアップしました。

 

(刻印も初期の古いタイプの刻印を再現。”&”の文字がビローンと長いのが特徴)

 

 何故このモデルをモデルアップしたかといいますと、第76回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映され金獅子賞を受賞、第92回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞を含む最多11部門を総なめにした映画『JOKER』(2019)ホアキン・フェニックス演じるアーサー“ジョーカー”が使用する、もとい“ジョーカー”に堕ちるキッカケになるモデルなのです。(公式のフィギュアの小物だとコルト・ディテクティブになっています(笑)……アメリカって結構適当ですね)

 これにハマった某副社長とアメコミ大好き生産管理部長が画策し、モデルアップに至ります(笑)

 

 さて、本銃の話の戻します。

 1950年から販売された「チーフスペシャル」ですが、手が大きいアメリカ人には握りづらいとの指摘を受けたのか、1953年にスクエアバット仕様が追加されます。

 特徴的なスクエアバットのグリップ以外にも、サイドプレートも固定ネジが4つある(4 screw)タイプです。

 1955年には固定ネジが3つある(3 screw)タイプに変更されますので、この間の期間で製造されたモデルとなります。

 

(両モデルともグリップの下にもう1つネジが有るので露出している部分に+1してもらうとわかりやすい。左が3 screw、右がサイドプレート上部に1つネジが多く4 screwになっているのがわかる)

 

 また弊社のM36アーリーモデルよりも高さのあるPre-M36に見られる特徴的な階段状のサムピースや初期型の特徴的なスパーハンマーも新規製作しています。

 

(フラットサムピース。弊社が以前発売したの「M36 1966アーリー」より以前のモデルになるので形が違う。こちらも新規に製作)

 

 何気に手間がかかっているこのモデルをペガサスシステム搭載型のJフレーム系最新M36 バージョン2 で発売します。

 

 個人的に書いている人も手が大きいのでJフレームはラウンドバットですと小指が余るのですが、このスクエアバットですとJフレームでもちょうど良い感じです。

 別売りのJフレーム用グリップアダプター(シルバー)を取り付けてみるとこんな感じです。

 

 

 同型の黒も対応してますのでお好みで装着してみてください。

 

 

『S&W M360 PD(パーソナル・ディフェンス).357Magnum HW Cylinder Cerakote Model Gun』

 

 

 

 ハイエンドM360のヘビーウエイト樹脂化モデルの第2弾です。

 以前の「M&P360」は手に取りやすいよう徹底的に廉価版を目指したモデルでしたが、「M360PD」はシリンダーのみにCerakote™(セラコート)を施し、ここのみに絞ることで外観と価格のバランスを取ったモデルになっています。セラコートは勿論、「鈴友」さんによる施工。フレーム部分は弊社がヘビーウェイト材に一般的に行っている黒染めです。

 シリンダーも一般的な塗装にし更に価格を下げるという選択肢もありましたが、摺動面であり、発火の影響を直に受けるシリンダーにはセラコートの方が良いという方向性で纒まりこのような形になりました。

 

 実銃の話に触れますと「PD」「Personal Defense」(パーソナル・ディフェンス)の略で個人防衛の意です。このサイズでありながらパワフルな.357マグナム弾を使用できることに定評があるモデルです。

 その人気は根強く、発表された2001年から現在まで20年以上ラインナップに残るベストセラーモデルとなっています。

 こちらはJフレームのラウンドバットとなります。

 

 次の新製品がこちら。

 

『九七式狙撃銃 ブラック 鬼胡桃銃床仕様 おにぐるみじゅうしょうしよう  version 2  ガスガン』

 

 

 

 ここのところ続いております「鬼胡桃銃床」の旧日本軍ガスガンシリーズに「九七式狙撃銃」が加わります。

 

 三八式、四四式は明治●●年に採用された年から名前が取られていますが、九七式狙撃銃から皇紀2597年(昭和12年)の九七年から命名されていますので注意が必要です。
 

 純粋な三八式歩兵銃の発展型で狙撃用に照準眼鏡(スコープ)を取り付け、精度向上を狙ったモデルです。
 スコープ自体の研究が他国より遅れをとっていたようで、生産は東京第一陸軍造兵廠のほか、日本光学(現:ニコン)・東京光学機械(現:トプコン)・東京芝浦電気(現:東芝)・高千穂光学工業(現:オリンパス)・富岡光学器械製作所(現:京セラオプテック)・榎本光学精機(現:富士フイルム/フジノン)・日本タイプライター(現:キヤノンセミコンダクターエクィップメント)など、民間光学機器メーカーの力を借りています。このあたりが教科書で学んだ歴史が地続きなのだとハッとさせられます。

 弊社の九七式狙撃銃に付属のスコープは2.5倍タイプのものを再現しています。

 

 この九七式狙撃銃もガス効率を見直したバージョン2なのでなかなかの性能です。

 気になる方は参考になると思いますので三八式のロングレンジ射撃動画をご覧ください。基本は一緒なので実射性能も同等と考えていただいて差異はないと思います。

 

 

 

 あとは再生産です。

『S&W M19 2.5inch Combat Magnum HW Ver.3 Gas Gun』

 

 M19の2.5インチモデルのガスガンです。80年代舞台の米国映画だと必ず出てきますね。2.5インチは携帯性が高いので米国各州の警察に採用されています。主に私服刑事さん用なのでしょう。

 前回は注文数をオーバーしてしまった人気モデルですので、この機会をお見逃しなく!

 

 

 忘れていました。

 アクセサリーの新製品が出ます。

 

 

 以前発売した.357マグナムのダブルキャップの.38スペシャル版です。

 7mmキャップ火薬を2個使用することで迫力の発火をお楽しみいただけます。

 別注のM65 P.P.C.(詳細ページにリンクしています)M68 C.H.P.(詳細ページにリンクしています)に付属していたカートリッジの別売です。

 

 

 実銃ではLE(ローエンフォースメント:法執行機関)向けに製造され、通常の.38スペシャルよりもハイプレッシャーなのでアルミフレーム系のリボルバーには使用禁止されたウィンチェスター社製のジャケッテッド・ホローポイントの.38スペシャル+P弾(当時基準。現行基準では+P+に相当)を再現しています。


 この弾はその後、United States Secret Service(米国シークレットサービス)が採用し、一般的に「Treasury Load」(トレジャリー・ロード )と呼ばれました。シークレットサービスが2001年まで米財務省(Treasury)管轄だったためです。

 

 上記でいう、+Pとは強装弾のことで火薬量を増やして圧力を強化したハイプレッシャー弾をいいます。寸法は同じで火薬量を増やしたものです。

 7mmキャップが1個追加されただけでも発火音はかなり大きくなるので面白いですよ。

 

 

 弊社、.38スペシャル寸法ですので、.38スペシャル・.357マグナム両方のリボルバー系モデルガンに対応します。

 

 こちらは限定品でなく、一般販売致します。

 M68に合わせて、同時発売です。

 

 

 12月は師走と書きますが本当にそのとおりで新製品も多く大忙しです。

 また関連取引先も年末の休みで営業が短くなるため、来年以降の作業も並行して行っている状況です。(取引先で一箇所でもトラブルでたらヤバい)

 そんな中でも材料都合やその他の事情により、いきなりの出荷延期や中止等もあり得ると思いますのでその点はご了承くださいませ。

 

 スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちください。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~雑談的なもの~

 

ちょっと前にJフレームラウンドバット用の+WEIGHTグリップが出た際の話

 

中の人(´▽`[]ゝ「はいはい、弊社です。」

 

問屋さんの人「M36のグリップ錘付きになるけどなんでこんな【Jフレームラウンドバット用】とか名前長いの?」

 

中の人(;´Д`)「はい(スクエアバットでるしな。まだ言えんけど)」

 

問屋さんの人「M36用とかでいいじゃん」

 

中の人(;´Д`)「そうですね(このあと、スクエアバットでるしな)」

 

問屋さんの人「長いから覚えにくいんだよね」

 

中の人(;´Д`)「そうですね(仕事でしょ。覚えてよ。もっと長くなるよ、スクエアバットでるし)」

 

問屋さんの人「対応機種全部書くとかにしてよ」

 

中の人(ꐦ`•ω•´)「そうですね(弊社のバリエ全部とか無理ゲーやろ。スクエアバットでたらもっと増えるよ)」

 

問屋さんの人「ユーザビリティもちょっとは考えてね!」……ガチャ

 

中の人 ( ´•ω•` ) 「…… 」

 

 

中の人( ´•ω•` ) 「…」

 

 

中の人(´∀`)フハハ…

 

 

中の人( ゚∀゚ )アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ ←ジョーカー化

 

 

 

 

 ……というわけで、

 

 同時発売はできませんでしたが、+WEIGHT木製グリップも進めていますので今暫くお待ちください。

 

 

 

 

 

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