2021/12/10
PPC と 限定品 と 雑談 と
こんにちは。タナカワークスです。
もう年の瀬となりますが、今このタイミングで予約を開始した商品がありますのでご紹介。
『Model 65 STROUP PPC Custom Model Gun』
アームズマガジン誌、ガンプロフェッショナル誌をご愛読の皆様はご存じかと思います。
大体の内容はガンプロフェッショナル誌2022年1月号のToshiさんの記事を参考にしていただけるとわかりますが、この企画について弊社側からのお話しをしたいと思います。
(試作品のレフトサイドビュー)
お話をいただいたのが大体2021年の5月ぐらいだったと思います。
ガンプロフェッショナルズ誌の松尾副編集長より「アームズマガジンの400号記念に特別なモデルガンを企画して出せないか」というお話でした。
(試作品のライトサイドビュー)
当初、記念として弊社の問屋別注モデルのようなものを想定していたそうですが、ホビージャパンの営業担当が「何か良いモデルはないか」という松尾副編集長に話を持って行ったのが運の尽き(笑)、「ストラウプPPCを作る」という話に相成りました。
弊社副社長より「PPCカスタムやるよ」の号令の元、降りてきたモデルがこの「ストラウプPPC」。しかも、4インチ。
(バレルはABSにステンレス調メッキで再現。ガード付きフロントサイトはアルミからの削り出しパーツ)
一般的に Police Pratical Combat (ポリス・プラティカル・コンバット)や Practical Pistol Course(プラティカル・ピストル・コース)などと呼ばれる1950年代から行われているマッチ向けにカスタムされたモデルを一般的に「PPCカスタム」と呼ばれました。
日本でも雑誌で紹介され、様々なトイガンメーカーがPPCカスタムリボルバーを製造していました。
(特徴的なフロントまで伸びる特徴的なバレルリブはステンレス削り出しパーツ)
しかし、米国本国ではPPCカスタムは、実用的なS&W Kフレームをベースに38口径が主流でした。
当時日本のトイガンメーカーはM29やパイソンなど自社の持っている金型を流用しPPCカスタムを製造していました。(これが日本のアクションTVドラマシリーズに使用され人気を博していきます)
(リコイルシールド部開けられた穴はプライマーの確認用)
警察用としては非実用的な.44マグナム仕様のモデルや、元からバレルが評価され、また高価なパイソンのバレルをわざわざ交換したPPCカスタムなど、本場米国実銃業界を知る松尾副編集長はこれが許せなかったのです。
で、最初の話に戻ります。
この営業から来た話を受け、松尾副編集長は「本場のS&W KフレームベースのPPCリボルバーを製作したい」と持ち掛けてきたわけです。
またメジャーな6インチでなく、4インチを選択したのは、「当時のPPCリボルバーはマッチ用ではあったものの、これを実際に勤務中にキャリーした警察官も当時いたはずで、マッチに使えると同時にキャリー用をも想定した実戦向けのシンプルなPPCカスタムも存在したことを形にしたい」との思いからでした。(本人談。結構熱を帯びて語られておりました……笑)
(製作が進行していた.38spl Wキャップカートが標準装備される)
日本には、KフレームベースのPPCカスタムトイガンはサードパーティーによるカスタムパーツやワンオフカスタムとしては存在していましたが、ファクトリーメイドのものとして存在はしていませんでした。
弊社としてもバリエーション展開でKフレームのPPCカスタムは議題に上がっていましたのでこの機会に……と相成りました。
当初のお話ですと限定50丁程度で8万円前後の少数限定カスタムをという話でした。
しかし、弊社としては欲しがっている方がいるなら少数生産と限定せず、受注生産にしたいと提案し、この形となりました。
価格に関して賛否はあると思いますが、かなりワンオフパーツが多い中、かなり努力した価格設定になっています。
個人的にマニアックなおススメポイントがこの2点。
別パーツです。
カウンタボアードです。
これだけでもガンファン垂涎のモデルだと思います。
動画で見るとわかりやすいと思いますのでアームズマガジンさんの動画を載せておきます。
Wキャップの実射もしていただいたのでそちらも掲載しておきます。
アームズマガジン400号記念別注品ということで、通常の小売店様ではご購入できません。
購入方法は下記リンク(アームズマガジンweb)を参照にお願い致します。(購入方法などに関しましては弊社にご連絡いただきましてもご案内出来ません。ホビージャパン様宛にお願い致します)
本来でしたらもっと早く詳細をお出ししたかったのですが、ヘビーウェイトの件や他の懸案などで紙面のご案内するのが遅れてしまいました。
アームズマガジン様の方でまた詳細レポートなどが上がると思いますのでご期待ください。
さて、長くなってしまったのでこの辺で。
スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちください。
~雑談的なもの~
切り上げるといっておいて雑談を始めるのは何ですが、雑談タイムです。
最近よく話されるんですが、弊社が手つけてないモデルいっぱいありますよね。
いわれるんです。いろいろ再販orリメイクしてって。
まずこのモデル。
(工場長の机の盗撮です)
工場長がやってます。ガスもモデルも。
人数が少ない状態で、開発と毎月の生産をやっておりますので、現段階でいつとは発表できるレベルではありません。
また発表できない or 発表していないモデルも色々進行しております。
随時公表可能な段階で発表していきますので、暫しお待ちいただきますようお願いいたします。
また新製品のお問い合わせや再販希望、新モデルの希望などのお問い合わせに関しましてはご遠慮ください。何分人数も少ない会社ですので……。