2021/03/19
K-38 4inch と 4月の新製品 と 雑談 と
こんにちは。タナカワークスです。
まだ首都圏は緊急事態宣言下ではありますが皆様ご無事でしょうか。
感染拡大は収束の兆しが未だに見えませんが、日々流れるのは変わらず、もうすっかり暖かくなり春ですね。
学生の方もコロナ禍で大変だったと思います。
ですが、来月には今月卒業した高校生はエアソフトガンデビューが可能になります。(東京都条例では)苦労だけではなく、そういった楽しみも控えています(笑)
この趣味の先達の方々には、ユース世代を温かく迎え、この趣味が発展するように一丸で支えていきましょう。
さて、ブログの方もご無沙汰になってしまってしまいました。先月のようにメッキバリエーションではない新製品が続くとやはり大変です。
今月も出荷品のご案内です。
さて、大注目なのはこれです。
”S&W M15 Combat Masterpiece 4inch HW Ver.3 ガスガン”
弊社でKフレームのバージョン3リニューアルにあたって、M10シリーズのバリエーションを増やす計画があり、その一環として開発されました。
バリエーションといえど、「Masterpiece (マスターピース:傑作の意)」の名を関するリボルバーを弊社がモデルアップしないのはまずいだろうという話になりモデルアップに至った訳です。
実銃の話をしますと、まだモデルナンバーが振られる前から「Smith & Wesson K-38 Combat Masterpiece Revolver」として販売されておりました。
ブログのタイトルにもなっている「K-38」とは「Kフレーム」「.38口径」の略で4インチというとほぼこの「コンバットマスターピース」を指します。
ちなみに一般的には「6inch、8-3/8inchモデル」は「ターゲットマスターピース」と名前が変わります。モデルナンバーでいうと「M14」ですね。(※近年ではM15として統合されてしまいました。M14も多種バリエーションが存在するのですがそれは今回は置いておき一般的なお話です)
「コンバットマスターピース」は競技用で評判の良い「ターゲットマスターピース」をFBIなどのローエンフォースメント(法執行機関)の要請でバレルを短縮化、クイックドローフロントサイトに変更したものです。
パッと見るとM19との差異が分かり辛いですが、.38spl用の細身のバレルやエジェクターシュラウドが無く、エジェクターロッドが露出しているのがわかりやすい点でしょうか。
現在ですと、M10からM19に至るまでの中間の中途半端なモデルと取られがちですが、M19の登場まではアメリカンポリスなどのローエンフォースメントのリボルバーといえばこのモデルがメジャーだったようです。
なかでもL.A.P.D.(ロサンゼルス市警)はこのM15をDAO(ダブルアクション・オンリーに)して警官に支給しました。L.A.P.D.は一番最初にSWATを組織した警察として有名ですね。(画像がありましたので貼っておきます。)
写真ではパックマイヤー社のグリップに交換されておりますが、弊社が今回再現したフラットボトムタイプグリップ(一般的にはマグナグリップなどと呼ばれるそうです。M10のグリップとも形状が違いますので比べてみてください)以外にも、弊社M19の4inchに装着しているオーバーサイズグリップを着けている写真も見受けられます。グリップに関しては個人の裁量のようです。
さて全米の警察はこぞってこのM15を採用します。一部例を挙げますと先程のFBIは勿論、米財務省やテネシー・ハイウェイ・パトロール、ワシントンDCポリスなどです。またこの際に各納品先向けに多種の仕様が作られたと記録にあります。
一番忘れていはいけないのは「U.S.Air Force」(米空軍)で採用されていたことです。(弊社モデルアップの製品とハンマー・トリガーが違います)ベレッタM9に差し変わる近年まで使用されていました。
その期間はなんと1962年から1992年までの30年!
これだけの期間、米空軍のサイドアームとして在り続けたことは、「マスターピース」の名に相応しいでしょう。
余談ですが今は亡き廃刊してしまった『月刊GUN』の創刊号の表紙はこれだったらしいです。
弊社が再現したモデルに近いモデルの実銃のレビューがありましたので参考までに置いておきます。
勿論、エアソフトガンとしての実射性能もKフレームver.3シリーズなので抜群です。
来月の4月6日にメーカー出荷予定です。ご期待ください。
スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちください。
〈2021/03/19追記〉
アームズマガジンさんが速報動画を作って下さりました。
ご紹介しておきます。
~雑談的なもの~
さて、最初の動画を見ていただくと弊社の商品を買っていただいた方にはハッとするはずです。
注目して欲しいのは”箱”です。
弊社は既存の実銃メーカーの箱は限りなく実物に近づけて製作しています。
「実銃が持てない日本で出来る限り、リアルな銃の玩具で遊びたい」という欲求がモデルガンを生み出し、そこからエアソフトガンに繋がります。
この疑似体験を販売しているのが弊社です。
これは箱を開ける前、ひいては購入する前から始まっているわけで、この興奮を購入前から味わっていただきたいと箱にもこだわってまいりました。
参考までに実銃の箱の画像を貼ってみます。
(写真は実銃と実銃用の箱です)
S&W、
(写真は実銃と実銃用の箱です)
COLT、
(写真は実銃と実銃用の箱です)
SIGなど。
弊社ファンの方には気づいていただいたでしょうか。
実は箱の付属ラベルなども実銃の箱をオマージュしつつ、モデルガン・エアソフトガン用途として再構築しています。
逆にデザートイーグルの箱などは弊社オリジナルです。実銃の箱があまりにも格好悪くオリジナルデザインになりました(笑)雑誌には何故か「実銃の箱を模した……」と書かれましたが(笑)弊社がいつも箱はリアルに作っている証拠ですね♪
そんな楽しみ方もできる様、弊社も工夫を凝らしています。これからも新モデルが出る際は注目してみてください。オリジナルなのか実銃の箱を模しているのか調べるのも面白いですよ。(小売店様は同型の箱で管理は大変だと思いますがご容赦ください)
また楽しみにしていただくのは大変ありがたいのですが、発売前に箱の形や色のお問い合わせはご遠慮ください(笑)
発売までのお楽しみにということで……
さて今回はこんなところでお開きです。
お読みいただきありがとうございました。