2020/01/15
スチールフィニッシュとジュピターと
こんにちわ。タナカワークスです。
本日令和2年初の製品出荷が無事終了しました。何事もトラブルがなければ、今週末には小売店様に並ぶと思いますので是非店頭にてご確認ください。
さて、今回は今月の新製品
「S&W M37 Airweight 2inch "J-police" ver.2 スチールジュピターフィニッシュ ガスガン」を取り上げたいと思います。
実銃に関してはニューナンブM60の生産終了に伴い、2002年に日本警察が採用したモデルです。ですが、本家S&W社が2006年に生産終了し、日本警察はその後継としてM360を”SAKURA”(画像下)として採用するわけです。実質4年ほどしか無いのでレアなモデルとなっていくと思います。ですが、警察の観閲式などでニューナンブ、M37、サクラと3世代が並ぶ場合もあるそうでまだまだ現役です。
(画像は弊社モデルガンのホームページにリンクします。)
M360サクラも弊社でのラインナップに加わっています。余談ですがこの時期になると各都道府県警察関係者からの問い合わせが増えます(笑)
弊社モデルガンは内部はかなり実銃に近い構造ですので、訓練用としては最適だと思います。こちらもまだガスガン・モデルガン共に在庫がございますので是非お買い求めください。
さて本題はここから。仕上げのジュピターフィニッシュについてです。
お問い合わせもよくいただきますので、この際にと思いましてご紹介させていただきます。
「スチールジュピターフィニッシュとスチールフィニッシュは色味はどう違うのか?」
とよくお問い合わせいただきます。
お答えさせてもらうと、
「基本的に色味は一緒」です。
では、何が違うのか。ジュピターフィニッシュ部分ですね。
「一番違うのは重さ。素材がヘビーウェイト樹脂かABS樹脂かの差です。」
そうジュピターフィニッシュは樹脂ヘビーウェイト材(以下、HW)にメッキ処理をしたモデルです。
HW材には塗装しか無い中で、弊社にて技術研究し長年の試行錯誤の末、完成に至りました。始めた頃は量産品としては業界初の技術でした。(近年は他社もHWにメッキをする技術を開発されています)
このロゴが目印ですね。
一応略語で意味もあるそうで、旧ホームページによると、
Jewelish(宝石のような)
Ultra(最先端の)
Plated(メッキした)
InTEgrate(完全な)
Resin(樹脂)
……、
…、
めっちゃ強引な(笑)
と思ってしまうのですが、お客様には略とか無視して
普通に「ジュピターフィニッシュ」で覚えてください。
「ジュピターフィニッシュはHWにメッキ処理。」
また色目は切り分けて考えてください。
スチール ジュピター フィニッシュとあった場合、
色目の処理は基本的にはスチールフィニッシュと一緒です。
ただし、基本的にはと上で書いたのは下地を弊社の熟練スタッフが一挺一挺磨き処理を施しているため奥行きがあり、立体感のあるメッキに仕上がります。またABSにはない特殊な工程も多々ありますので、最終的にコレが色目の微妙な差になります。
コレがジュピターとABSメッキの差になります。
なのでステンレスジュピターフィニッシュ、ニッケルジュピターフィニッシュなど多種存在しますが、名前の前側の色味を参考にしていただければと思います。
また量産品ですが、通常のABSのメッキモデルより工程が多く、手間が3倍以上かかります。高価なのはこのためで生産数もかなり少なくなっています。生産のスパンも弊社の規模の都合上、かなり空いてしまいますのでお買い求めの際は是非早めにお買い求めくださいませ。
色目はわかりづらいのでこの際にと書かせて頂きましたが、どうだったでしょうか。現物を比較するのが一番いいのですが、それも難しい方が多いので細かく説明していると文章だけでかなり長くなってしまいました。
来週にはまた来月の新製品をご案内出来ると思います。
スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発表まで今暫くお待ちください。
お読みいただきありがとうございました。