2025/10/20
2025年 11月の出荷案内 と 雑談 と
こんにちは。タナカワークス中の人です。
ついこの前まで暑い暑いと言っていたのに、気づけばもう肌寒い季節になってきました。最近、「秋」ってなくなりましたよね。気づけばもうコートが必要な気温。
そしてもう11月の商品紹介です。
この時期になると、毎年「今年もあっという間だったな」と感じます。
今年も締めくくりに近づいてまいりました。
年末でも間近でも弊社は止まりません!(休みたい)
早速、今月の新製品の案内に移りましょう。
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「 Model 1897 “Early Riot Gun” Heavy Weight Ver.2 Model Gun」
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ショットガンの金字塔「M1897」。
その中でも最初期のライオットモデルを再現した “Early Riot Gun” が、ヘビーウエイト仕様で登場します。
今回の特徴は、グリップ下部が丸みを帯びた初期型ストックと、マガジンチューブを銃身先端で固定する古典的構造の再現しているモデルです。
グリップ下部の丸みは木工職人が手作業で再現しています。実銃も1897年と初期の頃ですから同じように手作業で仕上げていたのでしょう。大変手間がかかっている仕上げです。
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フォアエンドは横ネジ固定方式となり、細部にまで当時の製造思想が息づいています。
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ヘビーウエイト樹脂特有の金属的な剛性感と、荒目ブラストの質感、手作業で仕上げた木製ストックの風合いが、まさに“使い込まれた一挺”の雰囲気を醸し出します。
ご好評いただいている Ver.2 では発火性能も向上。並列ダブルキャップ火薬による突き抜ける爆音と、金属的作動音のコンビネーションは圧巻です。
同様のモデルながら軍用イメージのトレンチガンから、ガラッとクラシカルな外見を持つ、ライオットショットガンに仕上がりました。まさに「撃つたびに惚れ直す」一挺です。
長物は丁数も少ないのでお早めにご検討ください。
「 Colt SAA 2nd Generation 7-½ inch “Steel Finish” PEGASAS Ⅱ Gas Gun」
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続いては人気シリーズ「ペガサス2 SAA」から、7-½インチ スチールフィニッシュモデルの登場です。
高耐久かつリアルな操作感で定評のあるペガサス2システムを、さらに重厚なスチール調メッキを施しました。
特筆すべきは、ハンマー部分。グレースチール仕上げ後にサイドポリッシュを施した2トーン仕様で、動かすたびに光の反射が変化します。
最大15+10発装填可能な実用性に加え、金属感と存在感を兼ね備えた秀外恵中「質実剛健使えるSAAリボルバー」に仕上がっています。
「Smith & Wesson M27 “The .357 Magnum” 3½ inch Nickel Finish Model Gun」
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1935年、伝説が生まれました。当時「世界で最も強力なリボルバー」と呼ばれた 「The .357 Magnum」が発売されました。(※当時です)
弊社でもHW樹脂モデルでモデルアップしておりますが、今回は1970年代のニッケルメッキ仕様をモデルガンで再現しました。
テーパードバレルやカウンターボアード・シリンダーなど、豪華仕様を忠実に再現しています。
磨かれたニッケルの輝きは、まさに令和の技術で甦った“クラシックの光”。手に取った瞬間に、往年のアメリカンリボルバーの香りを感じていただけるでしょう。
「Smith & Wesson M500 2-¾ inch “ES” Ver.2 Black Heavy Weight Gas Gun」
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最近、日本でも「熊害」が話題ですが、実銃はサバイバルキットに入った一品。
M500シリーズ最小の“Emergency Survival”(エマージェンシーサバイバル)モデルがブラックヘビーウエイト仕様で登場です。圧倒的な存在感と重量感、そしてペガサス式ならではのスムーズな作動が魅力です。
実銃はこんな感じでキットに入っていたようですね。
オレンジグリップが目を引くこのモデルは、まさに“緊急時の最終兵器”。実銃のコンセプトを忠実に再現しつつ、ヘビーウェイトモデルで仕上げたタナカ流サバイバルリボルバーです。(熊には効きません。念の為。おもちゃですので……)
次は再販モデル。
あの定番品が2機種が復活です。
「COLT PYTHON .357magnum 4inch "R-model" HW Model Gun」
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「S&W M19 4inch "Combat Magnum" HW Ver.3 Model Gun」
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問い合わせが多く「もう一度手にしたい」との声が多かった定番の.357マグナムモデル2機種。買い逃していた方は是非この機会に。
さて、今回のご案内はこんなところです。
突然予定変更の可能性もございますので、ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。
スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちくださいませ。
~雑談的なもの~
長物が続いたので、今日は少し趣を変えて“木製品”の話を。
木製ストックの商品を制作すると、つくづく「木が高くなったなぁ」と感じます。
日曜大工をされる方ならお分かりいただけると思いますが、ベニヤ板なども一時期ものすごく値上がりしましたよね。
あの頃(コロナ禍)に高騰した木材価格は、残念ながら今もほとんど戻っていません。
昔は「最終仕上げまで終えた完成品」の価格が、いまや「輸入して切り出した木材」の単価と同じくらい――そんな時代です。
さらにここ数年は、人件費も確実に上がっています。
職人の高齢化が進み、若い木工職人の数が減っていることに加え、生活コスト上昇に伴い最低賃金も毎年のように改定されています。(もちろん、最低賃金の上昇自体を批判しているわけではありません。)
「材料費も上がり、人件費も上がる」――製造業としてはなかなか厳しい状況です。
そんな中でも、今回の「アーリーライオット」のストック部分は、弊社の生産管理部と木工職人が何度もやり取りを重ね、丁寧に仕上げた逸品です。
特にグリップ部分は、木工用NCマシンで大まかに削ることはできても、最終的な丸みや手触りはすべて手作業で整えています。
本当はプラスチックに塗装を施した方が安価で、量産もしやすいのですが――
木工から始まった弊社としては、その“プライド”がそれを許しません。
(時々「木目が写真と違う」というお問い合わせをいただくこともありますが、木も生き物ですから、一本一本に個性があります。そういうときは「プラのほうが楽だなぁ」と考えてしまいますが…)
単価はどうしても高くなり、生産数も限られてしまいますが、
一丁一丁、手に取っていただければきっと“木の良さ”を感じていただけると思います。
今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。