2025/09/22
2025年 10月の出荷案内 と 雑談 と
こんにちは、タナカワークスの中の人です。
先週、うちの地区でもお祭りがありました。今年ももちろん、地区会として提灯を出してきました。
北区から引っ越してもう4年も経つんですね……。
久しぶりに前の会社の前を通ったら、きれいな分譲マンションになっていてびっくりしました。
ちなみに、まだ古い住所に郵便物や修理品を送っちゃう方がいるみたいです。間違えて送ると返送されちゃうのでご注意を。弊社では正しい住所で再送してもらうしかないので、気をつけてくださいね。
さて、今月の出荷品に移りましょう。
『SIG P229 ".357SIG" Evolution 2 ALL HW Model Gun』
P229もオールヘビーウェイト化されました! 商品名が変更になっているのは一部の販売店様から「口径が分かりづらい」とのご指摘をいただいたため、今回は商品名に使用カートリッジ「.357SIG」を入れました。(商品ラベルには「Cal.357SIG」と明記していますが、興味がない方は口径表記にあまり敏感でないのかもしれませんね……。自分がサバイバルゲームをしていた頃は、SMGが.45ACPならハンドガンも.45ACPで口径を揃える、ということをよくやっていましたが……それはさておき)
.357SIGは、オートで.357マグナムに近いパワーを出すことを目的に開発されたカートリッジです。設計的には、.40S&Wをボトルネック化し、そこに9mmパラベラムの弾頭を組み合わせたような形状になっています。
スライドは9mm用ではなく強装弾を前提として作られているため、実銃ではステンレスの削り出しが採用されています。(同型のP228は初期にプレススライドを使っていました)
このマッシブなスライド、射手が滑るという評価で評判が良くない面もあり、現行モデルではP228のようなセレーションに変更されていますが、個人的にはこのゴツさが好きです。皆さんはどう思われますか?
フレームHWモデルのときは、ベース機種のP228より先に売り切れてしまいました。気になっている方はぜひチェックしてみてください。
『Colt 's Single Action Army 2nd Generation 5-½inch Steel Finish ABS "PEGASASⅡ" Gas Gun』
コチラも順当にバレルが伸びています。高い実射性能とリアルな操作性を備えたペガサス2 SAAに待望の「スチールフィニッシュ」に5-1/2インチ、通称アーティラリー(砲兵)モデルが登場です。
先月発売した「ラトルスネークグリップ」を装着するにはちょうどいいインチですね。
こんな感じで。
当然先月の4-3/4インチと同様にハンマーもグレースチールフィニッシュのメッキを掛けたあと、サイドポリッシュした専用品です。(該当モデル限定パーツ)
弊社でも高級な部類ですので数はそこまで多くないです。こちらも西部劇ファンはお見逃しなく。
『S&W M29 Performance Center 7.5inch "Comp Hunter" Ver.3 HW Gas Gun』
S&Wパフォーマンスセンターシリーズは用途に特化したモデルが多いですが、本モデルはターゲットハンターとは異なり、バレルウェイトを廃して前方へテーパーしたスリムなバレルを採用することで軽量化を図っています。実銃で軽量化すると反動が大きくなるため、銃口部にはコンペンセイター(制退器)を備えています。
本来は軽量化が目的のモデルですが、HW樹脂フレーム+ペガサス式ガスガンで仕上げた結果、意外にも1kg超えのずっしりとした重さになっています。見た目のスリムさと実際の手応えのギャップが魅力です。
『S&W M500 Performance Center 6.5inch Ver.2 Black HW Gas Gun』
10.5のインパクトで影が薄いですが、6.5インチもあります。
基本モデルが、8-3/8インチなのそれよりは短く取り回しやすいです。
バレルにマウントレイルも切ってあるので、軽量なドットサイトやハンドガンスコープなら使用できると思います。
マグナム拳銃ファンの方はこの機会に。
『S&W M60 chiefs special 2inch Ver. 2.1 Stainless Finish Gas Gun』
本格的な再生産は約8年ぶり。M36チーフスペシャルのステンレス仕様にあたるM60のガスガンが、久々に登場します。
パフォーマンスセンター仕様のM60は時折再生産されていましたが、ノーマルのM60は本当に久しぶりです。以前のモデルと比べ、表面処理が今回よりクロームメッキに変更されているため、外観・質感ともにさらに向上しているはずです。
気になっている方は早めにチェックをおすすめします。
『COLT PYTHON .357magnum 3inch "R-model" HW Model Gun』
人気のHWパイソンモデルガンも再版です。パイソン再版も問い合わせが多いですね。
3インチのコンバットパイソンから再版になります。
『Model 1897 "Trench Gun" HW Ver.2 Model Gun』
昨年も再販しましたが、足りなかったので再生産しました。
このHWモデルは一部パーツの製造に6ヶ月以上かかる非常に手間のかかるモデルななのですぐには対応できません。
気になる方は早めに。
さて、今回のご案内はこんなところです。
突然予定変更の可能性もございますので、ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。
スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちくださいませ。
~雑談的なもの~
今月はモデルガンのカートリッジの話でも。
当社では、モデルガンをご購入いただいたお客様が「弾が手に入らない」という事態に陥らないよう、主要弾薬を意図的に大量生産して常時ストックしています。棚卸資産は増えますが、供給切れを起こさないことはメーカーとしての重要な責務だと考えています。
最近、影響が大きいのはアルミや銅といった素材費の上昇で、これらはカートリッジの外装や加工工程で頻繁に用いられるため、素材価格が上がると再生産のたびにコストが積み上がります。さらにアルマイト処理などの付加加工を施すとコストは一段と跳ね上がり、場合によっては製造ロットごとに出荷価格を見直さざるを得ない状況になります。
とはいえ、使用頻度の高い9mmパラベラムEvo.2弾は消費スピードが速く、常に一定量を作り置きしておかないと販売機会を逃してしまいます。短期的には棚卸の負担が増えますが、「買ったその日に弾がない」といったクレームを回避することは長期的な信頼につながり、ブランド価値を守るための投資だと考えています。
一方で、使用される銃種が限定的で消費が穏やかな口径は在庫に余裕が出るため、相対的にコスト負担が軽くなりお買い得になりやすいという側面もあります。
今回の例でいえば .357 SIG Evo.2 は特定機種向けで使用頻度が比較的低いため在庫面で余裕があり、価格面でも有利になることがあります。
.357 SIG自体は実銃の世界ではややマイナーな印象を持たれることが多いものの、Glockの31/32/33などで採用された実績があり、口径バリエーションとしての存在感は確かにあります。
近年は世の中が9mmに収束する傾向が強く、.40 S&Wや.357 SIGの採用モデルが生産終了となった例もありますが、モデルガンの世界では口径ごとの見た目や手触り、コレクション性といった楽しみは色あせません。
今だからこそ、当社はモデルガンならではの多様な口径バリエーションの選択肢を……と考えています。
長くなってしまったので、今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。