2025/06/26

2025年 7月の出荷案内 と 展示されていたピーメの話 と

 

 こんにちは、タナカワークスの中の人です。

 連日の真夏のような暑さに、「6月ってこんなに暑かった?」と驚かされますね。

 弊社の作業場ではこの時期、エアコンが常に稼働していますが、倉庫には設置されていません。ちょっとしたものを取りに行くだけでも、5分もいれば汗だくになります。外で荷下ろし作業などをしようものなら、もう最悪です。

 

 こう書くと「トイガンメーカーってそんなに力仕事なの?」と思われるかもしれませんが、実はけっこうな重労働なんです(笑)。

 ハンドガン1丁が約1キロとすると、1ケースに12丁入ればそれだけでかなりの重さになります。製造から梱包、そして出荷までの工程で、要所要所に力仕事が入ってきます。

 生産管理部門では金型の管理も行っていますが、見た目が小さくても金型自体はなかなかの重量です。

 倉庫は冷えるまでに時間がかかるため、「ちょっと面倒だし」とエアコンを使わず作業して、熱中症になりかけたスタッフもいたほどです。

 

 何が言いたいかというと──皆さまも、どうかこまめに水分補給をしながら、無理のないようお過ごしください。

 

 

 

 さて、今月の出荷に移りましょう。

 

 

 

 

「SIG P228  Evolution 2 "Warm Silver Coating" ALL HW ModelGun」
 

 

 

 

 前回のP228フレームHWシリーズにはなかった新モデルの登場です。

 実銃のP228はスチール製のスライドとアルミ合金製のフレームを持つため、ステンレスのようなシルバーモデルは存在しないのでは?と思われがちですが、実際にはマットなニッケルメッキ仕上げのモデルが存在していました。

 この質感を弊社で再現しようとすると、メッキ加工はABSモデルにしか対応できず、どうしても重量が大幅に軽くなってしまいます。そこで、P226でも採用した「ウォームシルバー塗装」を用いることにしました。

 コントロールレバー類もすべてシルバーにすることは可能でしたが、全体の印象があまりに軽く見えてしまったため、現行のP226ステンレス系モデルを参考に、コントロールレバーは黒のままとしました。カラーのバランスとしても、こちらのほうがより引き締まって見えますね。

 念のためご確認ですが、こちらは「セラコート」ではありません。弊社で独自に調色した塗料を使用しています。そのため、比較的お求めやすい価格に抑えています。

 この機会にぜひご検討ください。

 

 

「COLT PYTHON .357magnum 4inch "R-model" Stainless Finish  ModelGun」

 

 

 

 何ヶ月にわたりガスガンとモデルガンとやっているので「もう出てるでしょ」と思われていますがガスガンではなくモデルガンです。

 ステンレスフィニッシュのパイソンはHWやニッケルに比べ定番品ではないので、そんなに数作っていません。

 気になる方はこの機会をお見逃しなく。

 

 

「S&W M36 "Performance Center " 2inch Ver.2 HW GasGun」

 

 

 

 

 ステンレスフィニッシュのM60バーションは再生産していたのですが、M36のバージョンはABSのver.1以降作っていませんでした。(これに驚きです)モデルガンも製作した流れでガスガンの方もver.2でヘビーウエイトで製作しました。

 特徴的なスラブバレル(バレル側面を平らにしたもの、弊社はフラットライドとも呼称)が格好良いですね。

 こちらもマイナーバリエーションなのでご興味のある方はぜひこの機会にご検討ください。

 

 

「S&W M29  Performance Center 6inch "Target  Hunter" Ver.3 HW GasGun」

 

 

 Performance Center モデルでも1,2位を争う人気モデルがヘビーウエイトモデルで登場です。重量も1キロ超え。

 ペガサス式M29シリーズガスガンもバージョン3化され、4~5年立ちましたがヘビーウエイト材に使用する亜鉛粉末工場の事故で弊社の使用する樹脂の製造中止とかあったので一部の機種はヘビーウエイトモデルをやっていなかったんですね。(その当時はメッキ地獄でした)

 このような製作していなかったバリエーションにも手を付けていきます。

 

 

「S&W M500 8-⅜inch Ver.2 Black HW GasGun」

 

 

 

 上で紹介したようなバリエーションの1機種で意外と人気があるモデルがこちら。

 M500というとステンレスフィニッシュの銀色のイメージが先行しがちなのですが、マットブラックのヘビーウエイトモデルも人気なんです。

 圧倒的な重量感で約1.2キロと弊社ハンドガンではかなりの上位にくるモデルになります。この重量にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお手に取ってお確かめください。

 

 

 ここからは再生産。

 

「S&W M29  6-½inch Counterbored HW ModelGun」

 

 

 定番品です。やっぱりこの方の影響は強いですね。

 

 

 大型なので動作もわかりやすく、小型なモデルより個人的にはエントリーユースの方にもオススメです。

 いつも再生産してもいつの間にか在庫が切れている感じです。

 人気製品なのでお探しの方はお買い求めください。

 

「S&W M66 4inch "Combat Magnum" Stainless Finish Ver.3 ModelGun」

 

 

 M66も再生産です。Kフレームで一番バランスがいい4インチモデルです。

 M66はかなり米国の法執行機関に採用されていたにも関わらず映画での露出って少ないですよね。2.5インチの方が多いのです。4インチだとザ・ポリスガンみたいになってしまうからですかね?

 こちらもメッキモデルですのでそんなに数は用意してません。

 前回逃してしまった方は是非に。

 

 

 さて、今回のご案内はこんなところです。

 突然予定変更の可能性もございますので、ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。

 

 スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~雑談的なもの~

 

 先日の大阪ショットショーと浅草ビクトリーショーと静岡ホビーショーの3つのイベントの「ホビージャパン」ブースにちゃっかり弊社のペガサス2SAAガスガンがいました。

 

 

 帰って来て「そういえば紹介していなかった」と思い立ち、ブログで取り上げて見ようと思います。

 上の9.5インチのバントラインスペシャルはメタルギアソリッドのオセロットの中の人としておなじみのアームズマガジンライタートルネード吉田さんの企画。

 西部劇系イベントでは度々紹介されていますが、『夕陽のガンマン(英原題:For a Few Dollars More)』(1965)でリー・ヴァン・クリフ演じる”モーティマー大佐”の銃として登場します。

 

 

 上の動画で合体させているアレです。銃本体は弊社が製作し、ストック部分をアームズマガジンさんで用意するコラボ商品として企画されてます。

 

 

 

 上の写真はサンプルでまだ真鍮バックストラップにストック取付の加工がされていませんが全体の雰囲気は伝わると思います。

 こちらはアームズマガジン誌上で近日詳細を発表できるとのことですので、お見逃しなく。(弊社からの販売ではありませんので、詳細はお問い合わせ頂いても分かりかねます)

 

 で、参考出品した「無名の男の銃」。これも『夕陽のガンマン』で主人公の”名無しの男”を演じたクリント・イーストウッドが使用する5.5インチのSAAをペガサス2で再現したもの。

 これは弊社がアームズマガジン企画で吉田さんが「モーティマーの銃を作る!」ってなったときに対になる主人公の中はちゃんと作っておきたいと弊社で製作したもの。

 見ていただきたいのはグリップ。

 

 

 通称「ラトルスネーク(ガラガラヘビの意)グリップ」を新規製作しました。

 もちろん中身はウエイト入り。

 

 このラトルスネークグリップはイーストウッドが愛用し、TV西部劇『ローハイド(Rawhide)』(1959~1965)や『荒野の用心棒(英題: A Fistful of Dollars)』(1964)でも使用しました。

 レプリカ品も国内外で数々発売されていますが「微妙になんか違う」と(副社長談)

 で、画家を父に持つ副社長の血が騒いだのか、4KDVDを買ってきて模写する(アナログだなぁ)という大技でラトルスネークの彫刻部分を新規製作しました。

 本人的には「レプリカ品で一番良く出来てきている」と自負しているそうです。

 

 これはそれはさておき、これ自体はセット売りするか迷いましたが欲しい方も多いでしょうから、単品で販売できるように用意しています。こちらは弊社から近々に販売予定です。(続報をお待ち下さい)

 フレームのケースハードン処理した特別版も欲しいとお声を頂いてますがそれは売れ行き次第で考えます。

 

 そして、写真を出しておいて触れていなかったのですが、HW樹脂にメッキ風塗装で製作しています。これが以前お話したジュピターフィニッシュの代替案であるジェネリック・ジュピターフィニッシュと言えるもの(名称はまだ未定)です。まだサンプルの段階なのですが問題がなければ、おそらく、モーティマー大佐の銃で初実装されることになるでしょう。

 好評であればこちらも標準ラインナップとして展開を考えています。

 

 

 それでは今回はこの辺で……

 お読みいただきありがとうございました。

 

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