2024/03/04
『帰ってきたあぶない刑事』 の プロップガン の 詳細 と
こんにちは。タナカワークスです。
ようやく正式発表となりました
『帰ってきたあぶない刑事』オフィシャルライセンスプロダクト
大下勇次モデル M10 2inch Early Heavy Weight モデルガン STD/DX』のご紹介です。
案内文にもあるとおり、弊社が今回の『帰ってきたあぶない刑事』のユージこと柴田恭兵さん演じる大下勇次の使用するプロップガン「M10 2inch Early Model」を提供しています。(↓映画については詳しくは公式サイト・予告を御覧ください)
上記動画で0:34のときに発砲しているのが弊社のそれです。
最初の案内書に詳細を記載してますが、抜粋し簡単な説明を致しますと、
『……その撮影開始前より日本映画界で知らない人はいないガンエフェクト「BIG SHOT」より打診があり、弊社タナカワークスが作中でユージの使用するM10の2 inchモデルを急所製作・提供しました。
前作『さらばあぶない刑事』でユージが使用するM10の発砲用プロップのベースガンが弊社製M19だったこともあり、「同様にM10の2インチモデルを使用したい」と希望を受け弊社開発チームが、『さらば』で使用された発砲用とアップ用のモデルの整合性を取り、1962~1968年代のモデルと設定し再現しました。(※プロップガンは発砲用やアップ撮影用やアクション用など複数用意される場合がある)』
プロップというのは日本語約で「映画や演劇の小道具」の意味で「プロップガン」は「小道具の銃」という意味です。
日本は実銃で撮影という訳にはいかないので、モデルガンで代用することが多いです。(近年ではデジタルエフェクトの発展でエアソフトガンで代用することも多いですが……)
ちゃんと予算がある作品ですと「特殊効果」(特効と略す場合がある)と呼ばれる人々が呼ばれ、爆発や煙や花火などの演出をします。その特殊効果の中でも銃器に特化した演出をするプロが「ガンエフェクト」と呼ばれる人たちです。(余談ですが予算のない作品ですと映画だと助監督、TVだとアシスタントディレクターの人が兼務したりします。この人が銃の教養がないと大変なことになります)
このガンエフェクトを手掛ける会社が上記の「BIG SHOT」さんです。
「あぶない刑事」シリーズには欠かせない常連のガンエフェクトですが、近年では北野武監督作品などにも参加されています。
作品の企画段階でBIG SHOTさんより打診があり、弊社で製作・提供致しました。
前回の『さらばあぶない刑事』で使用されたものは数挺あるのですが、そのうちの発砲用のプロップガンが弊社のM19モデルガンをベースにされたもので、アップ用(寄りでの撮影用)は他社製のものをベースに改造したものでした。
その2挺の整合を取り、時代設定や背景などを統合性を再設定したものが今回の「M10 Early Model」です。
外観の違いから述べていきますと、古いタイプのS&W製リボルバーは銃身をピンで最終的に固定しており、その時代のタイプを再現しています。
なので、本体の側面の刻印もこの時代のタイプの刻印に変更されています。
またトリガー(引き金)とハンマー(撃鉄)に関しては弊社の通常ラインナップとしはあまり行わないケースハードン調仕上げに変更しています。
これは昔の実銃の鉄でできていたものを焼入れをして熱いまま、油でコーティングし一気に冷やすことによって表面硬化させる技術があります。コレを行うと油で表面がなんともいえない独特の文様になります。
モデルガンは鉄製ではないので同じ工程での仕上げはできないので、それを再現したものです。(決して汚れではないですよ! 昔お客様から問い合わせで汚れているといわれて悲しくなった記憶がガガ……)
これも一つ一つ手作りです。
グリップ(銃把)もダイヤチェッカーと呼ばれるタイプでこの時代のものはセンターダイヤと呼ばれる真ん中に大きいダイヤモンド型の四角があるのが特徴です。
今回のモデルに関しては作品で使用されたものも、木製グリップ付きで提供しており、その中にはウエイト(重り)を仕込んだものになっています。
これは実銃と違い樹脂でできているモデルガンは高比重樹脂(ヘビーウエイト樹脂と呼ぶ)を使用していますが、木製のグリップに交換するとかなり軽くなってしまう為、重りを仕込んでいます。
個人的にもちゃんとした重みがあったほうが銃の演技にもリアルさが伴うと考えていますし、コレクション的にも満足できます。
また素材は高級ウォールナット(クルミ)を使用しています。このあたりの木工に関しては弊社のスタートが木工屋だったこともあり、品質にはこだわり製作しています。
また「グリップアダプター」と呼ばれる厚みを増し握りやすく補助具を装着しました。これはアメリカのFBI(連邦捜査局)などでも採用されていたタイプと同型もので握ってもらうとわかるのですが、あるのとないのでは大違いです。
カートリッジも専用品が付属します。
弊社標準の.38Special弾タイプのカートリッジはラウンドタイプのリード(鉛)弾を再現したものでしたが、『帰ってきたあぶない刑事』の劇中で使用される「フルメタルジャケット」弾タイプに変更しています。
さらに発火モデルガンは火薬を使用した発火を目的としていますが、このモデルはコレクター性が高いため、発火するには覚悟がいるだろうと考えました。
また発火すると、清掃やメンテナンスが必要になってきます。このあたりが気軽に射撃できるエアソフトガンと違います。
かといって、火薬を入れず動作させる「空撃ち」(ドライファイア)という行為はエアソフトガンと違い、モデルガンの方が使用している内部のスプリングのテンションが実銃に近い構造のため、銃本体にダメージが蓄積しやくすく、破損の原因に繋がりやすいのです。
そこでカートリッジに弊社初の「空撃ち専用スプリング」を付属させました。
もし発火させたい場合はモデルガン用の「7mmキャップ火薬」を別途にご用意ください。モデルガンの取り扱いショップで取り扱いありますのでそこで注文できます。
興味を持っていただけた方で初めての方もいらっしゃるので、「モデルガン」「エアガン」とはどのようなものか紹介致します。
詳しい方は読み飛ばしてください。
1.エアガン・モデルガンの差異
まず一般的に「エアガン」といわれるものについてです。
BB弾を発射できる機構を持った銃の模型を正式には「エアソフトガン」(遊戯銃)といいます。
正式に「エアガン」というと法律上「空気銃」のことを指し、公安委員会の所持許可が必要な実銃のことですから明確に区別する注意が必要です。
この「エアソフトガン」のカテゴリーの中にパワーソース別に、
手動でスプリングを圧縮し、開放することで空気と共にBB弾を撃ち出す「エアコッキングガン」や、
エアコッキングガンと同じようにスプリングを圧縮する行為をバッテリーを使って自動
で電気とギアを使い、空気でBB弾を撃ち出す「電動ガン」、
タンク内に貯めた圧縮されたガスを気化させそれをソースにBB弾を撃ち出す「ガスガン」と大まかにこのような種類に分類されます。
「ガスガンだから強い」とかそういったものはなく、すべて銃のセッティングによります。
また威力に応じて10才以上用と18歳以上用に分かれています。
その年令に達していない場合、条例違反となり販売できません。
長くなりましたが、今回の「モデルガン」についてです。
今回の「モデルガン」は、見た目やメカニズムをできるだけ本物に似せた“銃の模型”になります。
実際に弾を発射することはできませんが、観賞用として楽しむ他にリアルな銃の挙動を楽しむことができます。
また「発火式モデルガン」はキャップ火薬を使って発砲音、飛び散る火花を楽しむことができます。
今回はこの「発火式モデルガン」としてモデルアップすることになりました。
劇中に使用したモデルと同等のモデルをオフィシャルライセンスで提供したメーカーが製造するという、実写映画でしかできないことです。
2.各バージョン違いの詳細
先に紹介した本体は各バージョンとも共通ですが、今回はSTDとDXの2バージョンをご用意しました。
まずSTD(スタンダード)モデルは、本体が欲しい人向けのモデルです。
あぶデカファンは勿論、純粋なガンファンのお客様などにも手に取りやすいようにしました。木製グリップとアダプター付きなのでお得なモデルだと思います。
箱もDXと比べると簡素ですが専用品で『帰ってきたあぶない刑事』オフィシャルライセンスモデルです。
上にある通り、モデルガン本体x1、上記専用.38splカートリッジx6のセットになります。
次にDX(デラックス)モデルの紹介です。
熱烈なあぶない刑事ファンの弊社スタッフが「届いたらホルスターから抜き撃ちしたい」という個人的な一言から企画が始まったDXモデル。
劇中に登場するホルスターは国内ホルスターブランド「SPEED」社製のもの。
アポを取り、企画をお話しましたがが「量産規模での製造が難しい」という話に……コスト面でも桁が変わりそうでしたので、そこで監修という形をお願いし、量産が可能な工場で劇中再現版のホルスターを製作し付属させました。
ユージを演じる柴田恭兵さんが細身のため、専用サイズで作ってしまうと装着できないので、細身の方でも恵体の方でも装着できるように調整幅を大きくしています。これも量産品としては重要なポイントです。
皮革にもこだわっており、ホルスター本体には劇中のSPEED製でも使用されている「栃木レザー」の革を使用しています。
また「モデルガンで排莢・装填も楽しみたい」と無茶言うスタッフのせいで「BIG SHOT」に確認し、実際に使用されている実銃用のHKS社製のスピードローダーを付属させました。
スピードローダーとは排莢後、まとめて素早く装填できる器具です。そう考えると排莢、装填するのにもう1セットカートリッジが必要なため、+6発追加しました。
DXバージョンは、モデルガン本体x1、専用.38splカートリッジx12、HKS社製スピードローダー、劇中再現革製ホルスターx1のセットになります。
さらに上記を全部収納できる専用パッケージでの発売になります。
飾っておけるレベルのパッケージを目指しました。なかなか様になったと思います。
3.販売方法と受注可能な店舗について
初回は基本受注生産とさせていただきます。
予約期間は2024年3月1日~2024年4月16日までとなります。(※小売店様個々の締切がありますのでギリギリの注文は注意してください)
また案内書に記載していますが注意事項を再掲します。
※本製品はウォールナットと本革を使用している関係上、初回ロットの数量が限られています。
受注販売とさせていただきますが、注文数が弊社予定の数量を超過した場合は分納とさせていただきます。
超過分の出荷は上記素材確保・加工に大変時間がかかるため、超過数量によりますが年内中の出荷を予定しています。
ご理解の上、ご予約くださいますようお願い申し上げます。
上記のとおり超過した場合、分納の可能性があります。
分納分の納期につきましては、未確定ですが年内にはご用意したいと考えておりますが、超過分の数量次第で素材確保に時間がかかる場合があります。
確定いたしましたら再度発表致します。
また弊社は直売をしておりません。
弊社モデルガン取扱小売店様での予約・ご購入となります。
こちらは弊社の直売ではございません。
大手通販サイトで販売している場合は必ず小売店様が存在します。
ご購入の際は必ず「専門店対応」が可能な店舗でご購入ください。
モデルガンなど知識のない店舗が無責任に販売し、販売者としての責務を果たさない事例も見受けられます。
また、転売価格で取扱う店舗も残念ですが存在します。
店舗の価格と規約などをよく読みくれぐれもご注意の上、購入を検討してください。
弊社のホームページに販売店リスト(弊社ホームページにリンクしています)を掲示しています。
近隣の店舗が「モデルガン取扱あり」の店舗であればそちらでも予約は可能だと思われますので各店舗にお問い合わせください。
それ以外のお問い合わせを多数いただいてますので、Q&A形式でお答えしていこうと思います。
Q.発売日は?
A.上記に記載された通り、2024年5月上旬です。
本編公開前に手に入るように善処しています。
メーカー出荷が上旬となります。問屋様を経由しますので遅れて発売する小売店様もあります。
Q.予約やキャンセルについて
A.小売店様の販売方法が各店舗異なりますので、予約予定の店舗にお問い合わせください。
Q.限定品ではないということだが、通常ラインナップになるのか?
A.通常ラインナップではありません。
また完全限定品という訳ではなく、市場の需要を見まして再生産いたします。
意味合い的には「期間限定生産」が近いかと思います。
転売業者からの購入はお辞めください。
Q.箱だけ売って欲しい。
A.箱単品での販売は行っておりません。ご了承ください。
Q.パーツだけ売って欲しい。
A.パーツ単品での販売は行っておりません。ご了承ください。
Q.ホルスターだけ売って欲しい。
A.ホルスター単品での販売は行っておりません。ご了承ください。
Q.来店するので売ってほしい。
A.弊社は直売をしておりません。
また店舗ではございませんので、来社されたとしてもご対応致しかねます。
いただいたご質問に関してはこのくらいでしょうか。
もうすぐ発売ですので、スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおります。
発売まで今暫くお待ちください。
弊社も皆様にお届けできるのを楽しみにしています。
お読みいただきありがとうございました。
(※ このモデルについて現段階で発表できる内容は以上です。お問い合わせいただいても詳細はご案内致しかねます。お問い合わせはご遠慮くださいますようお願い致します。)