2023/11/21

2023年12月の出荷案内 と 雑談 と

 

 こんにちはタナカワークスの中の人です。

 暑いと思っていたらいきなり秋通り越して冬ですね。

 そして今月は12月の新製品のご案内……と年々、月日が流れるのが早くなるように感じます。

 

 嘆いていてもしようがないので、新製品のご案内に移りましょう。

 

 

 今月全部新製品とかなり弊社無茶をしています(笑)

 長くなりますが一つ一つご紹介していきます。

 お付き合いください。

 

『Colt Aircrewman “R-model” HW Model Gun』

 

 

 

 月刊GunProfessional誌月刊ArmsMagazine誌で先行紹介されましたので知っている方は多いと思います。

 

 実銃は冷戦下の米空軍でパイロットの護身用の軽量なサイドアームをということで、コルト社とS&W社に打診され試験的に採用されたディテクティブスペシャルの派生モデルです。主要パーツをアルミパーツを増やした結果、軽量さは増しましたが耐久性に難があり、.38スペシャルの互換サイズの専用減装低圧弾である「M41弾」とともに試験採用されました。最終的には「難あり」として回収破棄されるのですが、どういうわけか一部がそれをすり抜け生き残ったものがコレクターアイテムとなり高額で取引されています。

 

 そんな「珍しい銃を何故作った」という疑問もあるでしょうが、初期型ペガサスガスガンのディテクティブベースで過去にイベントに持ち込んだことがありました。

 そんなモデルをチョイスしたのは故・六人部登氏です。

 なので、十数年ぶりの伏線回収だったわけですね。(今回はモデルガンですが……)

 技術は日々進歩してますので、当時のものより再現性は上がって、内部もRタイプ化した最新技術でのモデルガン化です。

 

 

 ディテクティブ・スペシャルと形状の違う専用木製グリップの標準装備や

 フレーム背面部には米空軍所有の刻印の再現、

 

 

 上述の「M41弾」の再現もしてセットで付属させました。

 こだわり抜いたハイエンドモデルになるので少量限定生産品となっています。(木製グリップ標準装備などの品は本当に予定を立てるのにも一苦労の手間がかかるんです……)

 この機会をお見逃しなく。

 

 

 次はガスガンを紹介しましょう。

 コレは待ってた人が多いのではないでしょうか。

 

『S&W M10 2inch "Military & Police" HW Ver.3 Gas Gun』

 

 

 

 ミリタリーアンドポリスことM10の2インチバージョンです。実銃ではチーフスペシャルより1発増えて6発となり、より使い勝手が増しました。

 またスナブノーズ(※snub nose……獅子っ鼻の意、銃身が極端に短いリボルバーを指す)とラウンドバットフレームの相性はよく私服刑事やなどのアンダーカバー用途でも使用されたと聞きます。

 バレルもブルバレルタイプでなく、クラシックなテーパーがかったタイプでの登場です。いぶし銀的なイメージがいいですよね。

 昔々に弊社はカート式のガスガンを作っていたことがありまして、その際にもこのタイプのモデルを出していました。

 

(パッケージぐらいしか見当たらなかったのでコレでご勘弁を……)

 

 こちらも時代を超えて、リニューアルされ復活です!

 

 

 お次はこちら。

 

『S&W M66 2.5inch ”Combat Magnum” Stainless Finish Ver.3 Model Gun』

 

 

 

 スナブノーズが続きますが、こちらはモデルガン。

 実銃はM19のステンレスシリーズであるM66のスナブノーズモデル、2.5インチが登場です。

 犯罪者も防弾チョッキなどを着るようになり、.38スペシャル弾では対応できずにM10などから.357マグナム弾が標準のモデルに変更になります。

 

 その中でKフレームサイズでありながら、ステンレス製で長時間携帯した際の汗やサビなどに心配する必要がなく、小型であることからこちらも好んでアンダカバーや私服刑事などに使用されました。中でも米ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)で使用されたことは有名です。

 こちらも内部は快調のver.3に、外観は新メッキで登場します。

 

 

 次もまたまたまたスナブノーズです。

 

『S&W M640 Centennial 2inch .38spl Stainless Finish Ver.2 Model Gun』

 

 

 

 先月のM442センチニアルに続き、センチニアルシリーズがモデルアップ!

 M640は初モデルアップでしょうか。

 

 「え、銀色の出していたよね?」と思われる方もいると思いますが、以前モデルアップしたのは「M442のニッケルフィニッシュ」でしたが今回の「M640はステンレスフィニッシュ」です。

 M442はAirweightシリーズでしたので実銃はフレームがアルミ、バレルとシリンダーがスチールでしたが、M640は全てステンレス製です。なのでM640にはAirweightシリーズを示す刻印がサイドプレートにありません。

 このモデルをモデルアップするにあたり、ニッケルとステンレスの違いはモデルガンなのでメッキの差で表現しています。(ちなみに「M642 Airweight」というアルミフレーム、バレル&シリンダーがステンレスのモデルもあるのでこんがらがりますね)

 

 今回モデルアップしたのは.38スペシャル口径で、NYPD(ニューヨーク市警察)のバックアップ用より長きに渡り採用されていたモデルです。

 

 9.11で犠牲になったNYPDの警官のM640がNRA(全米ライフル協会)のミュージアムにも名誉展示されています。

 

 

 

 

 

 センチニアルシリーズは長きに渡り、S&Wのラインナップに残っているモデルです。現行ラインナップではチーフスペシャルより多いです。

 いざという時の護身用ではDAO(ダブルアクションオンリー)スナッグフリー(ひっかかりのない)デザインのリボルバーの需要は尽きないのでしょうか。

 

 

 

 次は時代が遡って、好評いただいているペガサス2シリーズSAAの新作。

 

『PEGASAS Ⅱ Gas Gun Series Colt Single Action Army 2nd Generation 7-½ inch Black HW Gas Gun』

 

 

 

 順当にヘビーウエイトモデルの7-½インチモデルが登場です。

 これは日本でも米国でもコレクター区分では「Cavalry」(騎兵隊)モデルと呼ばれる長さです。

 7-½インチは長いかなと思われがちですが、当時の米政府への1st Gen. S.A.A.の最初の納品はこのサイズでした。

 

 ペガサスⅡシリーズは部品が細かく製作に丁数が少ないので、興味がある方はこの機会をお見逃しなく。

 

 

 そして、あの長物モデルガンがヘビーウエイトバージョンになって帰ってきました!

 

『Model 1897 "Trench Gun" HW Ver.2 Model Gun』

 

 

 

 

 実銃は第一次大戦で米軍が塹壕(トレンチ)に持ち込んだ散弾銃です。

 塹壕戦にも特化できるよう、銃身を切り詰め(スタンダードモデルは長いものは30インチ。トレンチガンは20インチ)、熱傷防止のヒートカバーを装備し、バヨネット(銃剣)も着剣できる接近戦闘特化型の塹壕兵器(トレンチガン)として戦場投入されました。またトリガー引きっぱなしでポンプアクションすることでスラムファイアと呼ばれる連射が可能でした。

 これも敵であったドイツ軍の脅威だったと言います。

 

 弊社でも人気だったこのモデルガンが約5年の歳月を経て、ヘビーウエイトモデルになりました。ABS独特のしなりがなくなり、きっちりかっちりした印象です。

 キャリアーと呼ばれる身の部分の部品が飛び出してくるのは現行ショットガンしか知らないと新鮮ですよ。動画等で探してご覧になってみてください。

 

 弊社の商品ラインナップが多岐に及ぶため、次の再生産はいつになるかはわかりませんので希少なモデルはお見逃しなく。

 

 情勢的にいろいろと価格の高騰も続いてますので、またいつ価格変更となってしまうかわかりません。お早めにお買い求めください。

 

 突然変更の可能性もございますので、ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。

 

 スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちください。  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~雑談的なもの~

 新製品紹介が多すぎて疲れちゃったので、一言だけ。

 「タナカの応接室2023(or 2024)」制作決定!

 お楽しみに!(まだ撮ってない)

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