2023/08/21
出荷案内 と ファースト・スネークガン と 雑談 と
こんにちは。タナカワークスの中の人です。
酷暑に台風と日本の夏はどんどん過ごしにくくなっていますね。
皆様も重々お気をつけください。
そんな中でも時間は待ってくれません。
今月も来月の新製品紹介の時間がやってきました。
『Colt Cobra .38spl 2inch 1st Issue “R-model” HW Model Gun』
コルト・コブラがモデルガンとして登場です! 量産の発火モデルガンとしては初モデルアップですね。
実銃はコルト・ディテクティプ・スペシャルのフレームをスチールからアルミに変更し、軽量化を狙ったモデルです。(バレル・シリンダーはスチール)
ディテクティブ・スペシャルの600gに比べ、コブラは425gと実に170gもの軽量化成功しています。
弊社で当初「その雰囲気を出すためにABSでモデルアップして差別化しては?」という案がありましたが、ヘビーウェイト樹脂で製作するとカートリッジ無しの本体重量が約420gと実物とはぼ重量が変わらないので、そちらの方が良いのではという話になり、このような形でモデルアップいたしました。
またこのモデルはボア、バイパー、パイソン(ニシキヘビ)、キングコブラ、アナコンダなどのコルト社の蛇の名前を冠する「スネーク・ガン」シリーズの第一号でもあります。
一番の違いはバレル刻印ですが、1951年のモデルをアップしているので木製グリップベースではなく、コルトウッドと呼称したベークライト製グリップと短いエジェクターロットが目を引きます。
このベークライトグリップも幾度の試作を経て、実銃の1951~1952年頃の暗めの茶色のものを、耐久性を考えABSベースでベークライト風グリップとして再現しました。
ただのバリエーションモデルでは終わらないコルト・コブラ。
こちらも定番品とはいかないマニアックなモデルですのでお早めに。
『S&W M36 ”Chiefs Special” 2inch Square Butt "Travis" Model Nickel Finish Ver.2 Model Gun』
今月はスナブノーズ(獅子の鼻の意。転じて極端に短いショートバレルを指す)・リボルバーのモデルガンが2挺発表です。
こちらもお待ちかねのM36スクエアバットのニッケルメッキ。映画『TAXI DRIVER』のトラビスモデルのモデルガンが登場です。
最初の購入シーンでも武器商人から「.38口径、スナブノーズ。美しい銃だ」と紹介されていますね。
トラビスのように窓の外とはいえ、人に向けてはいけません(笑)
その点は重々承知してください。
さて、再販のご紹介です。
『S&W M29 8-⅜inch Counterbored HW Ver.3 Gas Gun』
おなじ映画『TAXI DRIVER』繋がりなのでしょうか。M29の8-3/8インチのガスガンも再販です。武器商人曰く「アフリカゾウを殺せる銃」とのこと。
ガスガンも1年ぶりの再販です。
『LUGER P08 4inch HW "1918 ERFURT" version Gas Blowback Gun』
弊社の定番シリーズP08のエルフルトモデルも先月の”S42”に引き続き再販です。
エルフルトとは1911年から第一次世界大戦終結までP08を生産していた「エルフルト工廠」製のことを表します。
採用されたのは1908年、ドイツ帝国(帝政ドイツ)の時期です。このモデルは1918年のモデルなのでそのドイツ帝国が滅ぶ「ドイツ革命」の年のモデルであることも見逃せません。これに関わらず弊社の再現に選択する年代はかなり特徴のある年のモデルを選択している気がします。
『S&W M1917 .455 Hand Ejector Second Model Five Screw 4inch Custom HW Gas Gun』
こちらは7年ぶりの再販です。
お見逃しなく。
情勢的にいろいろと価格の高騰も続いてますので、またいつ価格変更となってしまうかわかりません。お早めにお買い求めください。
突然変更の可能性もございますので、ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。
スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちください。
~雑談的なもの~
上の再販案内でM1917カスタムだけ雑な紹介でしたが、今回は弊社のM1917の四方山話にお付き合いください。
今回再販になる「M1917のカスタムモデル」言わずとしれた
この『レイダース~失われたアーク~』で使用されたモデルを再現しています。
この作品で使用された主人公のプロップガンは2挺あり、
と
(両写真とも引用:https://www.imfdb.org/wiki/Raiders_of_the_Lost_Ark より)
2種類モデルが作られました。
弊社がモデルアップしたのは実際にガンファイトしている後者の方です。
このシーンが有名ですね。
無論、実銃のバリエーションモデルとして存在したのではなく、この映画のために作られたカスタムモデルです。
なので弊社の製品名にも「カスタム」とされています。
このモデルの発売の経緯もなかなか面白いもので、2000年代初頭に当時、海外の映画コスプレショップから依頼があり、「実際に使用されたプロップの写真を提供するから作ってくれ」と依頼されたのが始まりです。(※現在ではこのような案件はお受けしませんのでお間違いのないように)
弊社も新モデルに悩んでいたようで社内で「やってみるか」となり、開発が始まったとのこと。
『レイダース』は海外でもファンがかなり多くファンサイトがあります。
海外ではそのコスプレしたファンが、弊社の銃を構えている画像や動画が見受けられます。(弊社名じゃなく、開発依頼したコスプレショップの名前になっている事が多いです)
どこの国でも同じなのですね。このあたりを見るとホッとします。
下の動画は「実際に使用されたプロップ」がオークションに掛けられる際のもの。
下の動画は「実際に使用されたプロップのヒストリー」。
映画も最新作が公開されていますので、今回は「M1917 4インチカスタム」について触れてみました。
今回はこの辺で……。