2018/09/09
元デルタフォースは伊達ではない!
今から2年前の2016年11月、私は幸運にもラリー・ヴィッカーズ氏によるタクティカルトレーニングに参加することができた。アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォース出身のラリー・ヴィッカーズ氏(通称LAV)は除隊後、銃器コンサルタントとしてHK416やHK45などの開発に携わる一方、シューティングインストラクターとして活躍し、銃器の知識はもちろん射撃やガンスミスの腕前も相当なものだという。最近ではユーチューブや、ひとつの銃器を深く掘り下げたビジュアル本「ヴィッカーズガイド」という書籍を発行して話題を呼んでいる。
日本でもよく知られているヴィッカーズ氏だが、本誌でリアルガンレポートを担当しているSHINさんによれば、数あるデルタフォース隊員の中でも、ヴィッカーズ氏の射撃の腕前はピカイチだという。確かに動画を見ても、ヴィッカーズ氏はハンドガンからライフルまで何でも撃ちこなしている。
そんなヴィッカーズ氏が撃っているところを間近で見た私は、SHINさんの言葉に納得した。愛用のH&K VP9をホルスターからドロウしてワンハンドで、25ヤード先にあるA4サイズくらいのターゲットを1発で当てるのだ。その時間、わずか2~3秒。実際に実銃を撃ったことのある方なら、この難しさがわかるはずだ。私は「やっぱりデルタフォースは伊達ではない!すげえぇ!」と思った。
ちなみに、ヴィッカーズ氏は普段ハンドガンは右手で、ライフルは左手で構えて撃つ。どうやら利き手が右手、利き目が左目らしく器用に撃ちわける。もちろん逆(ハンドガンを左手、ライフルを右手)でも撃てる。こんな芸当ができるのは、世界でもヴィッカーズ氏だけだろう。
ヴィッカーズ氏の隣で撃つ。ヴィッカーズ氏はハンドガンは右手で構えて、左目で狙って撃つ
今のヴィッカーズ氏はダイエットしてこの頃よりもスリムなっている。私はそんなに代わり映えしないが…
SHINさんも一緒に記念撮影。ちゃっかり帽子にサインをもらってしまった