2025/06/06
着弾点はひとつじゃない。エラタックならできるかも。
【はじめに】
今回のブログテーマはライフルスコープのPOA(狙点)とPOI(着弾点)の補正です。BB弾のタマの飛び方(*ホップの調整が必要)と、日本国内で所持が許可される(*例:狩猟で用いられる)実銃のタマの飛び方はもちろん大きく異なりますが、着弾点の補正という点においては共通した近しい解決方法が考えられます。
【狩猟用の空気銃】
上図は空気銃のタマの弾道です。こちらも極端な弾道の描き方をしています。射撃距離にもよりますが、弾速が落ちると下降曲線を描きながら落下していきます。
【エアガンにはホップ】
そしてこちら。あまり上手な図解ではありませんが、緑色の線は誇張して描いたBB弾の弾道です。エアガンではBB弾と呼ばれる柔らかく丸い樹脂製のタマが使用されるため、ホップの調整過程ではユーザーご自身の好みに応じ、フィールドで遊ぶ前にプレーヤーの皆様はシューティングレンジで狙点と着弾点をあわせる作業を済ませているかと思います。前述のホップ調整では、緑線の弾道にある何れかの地点でゼロイン(狙点と着弾点)を合わせることになりますが、この辺りはプレーヤー皆さまの各々のスタイルで設定は分かれるのかなと思います。
【それぞれの長所】
サバゲーで用いられる視野角の広いショートスコープ(*1-4x,1-6x, 1-8x等)には、BDCといった弾道落下補正にも対応したレチクルが用意されていることが多いです。射撃距離にもよりますが、BDCにはレチクル下方へ深く目盛りが刻まれている為、ミルドット、G4、DPよりも異なる距離への瞬時対応も比較的容易とされています。
【それでも遠距離射撃】
一方でロングレンジ向けスコープの場合、低倍率域(例:5-30,6-24)の倍率はショートスコープのそれよりも遥かに高く、高倍率に寄せるほど視野は狭くなっていきます(*遠射にトライする場合、空気銃あるいはエアガン側の製品仕様もあり、高倍率のままでは着弾点が見えない(*大きく手前に着弾)ということもあるかとおもいます)。それゆえ、実際のフィールドにおいて、ロングレンジ射撃に振り切った光学仕様では、持てる能力を発揮できる場面は限定的かもしれません。が、それでもロングレンジ向けのスコープが好きという皆さま、サバゲーがもっと楽しくなりますので続きをどうぞ。
【実際のところ】
ロングレンジな装備を纏っていると、やはり遠くを狙いたくなるもの。いつも慣れているゼロイン距離(*各サバゲーマーの皆さまで設定する各々の距離)よりも遠い標的を狙おうとすると、赤丸に着弾する上図のような感じになるのではないでしょうか。これはこれで楽しいかもですが、もしスコープの中心近くで標的を捉えられたなら、それはもっと楽しいはず。大丈夫、方法はあります。
【エラタックで解決】
ドイツ製ミルスペックのタクティカルマウント、エラタック。このスコープマウントのスペックはかなり尖っています。最大の特徴は、マウント本体に0-70MOA(7ステップ式)の可変ダイヤルが搭載されている点。上図はダイヤルを回し(*通常ゼロインの外側にある距離の標的を狙う場合に使用)、スコープが前傾している様子(*長距離射撃の為、射手が構えている銃器のバレルは僅か上方向へ向いています。この上方への僅かなバレルの傾きに対し、エラタックを使いスコープを前傾させることで距離に応じて変化するPOI(着弾点)にマウントの傾斜でPOA(狙点)を対応させています。)のイメージ図です。
【マック堺様Youtube動画】
ということで、こちらのエラタック傾斜マウントはマック堺様のYouTube動画でご紹介を戴いております。楽しい動画ですのでぜひご覧ください♪
【まとめ】
今年は日本各地のイベントへ積極的に参加をさせていただく予定ですので、どこかのイベントでお会いできる時は、ドイツと狩猟とおいしい話を何卒よろしくお願い申し上げます。Instagram、Facebook、Line、その他のSNSにて情報発信も♪
【エラタック傾斜マウントの詳細】
こちら→https://www.jagdundleder.com/アジャスタブルshop/