2023/10/17

ゼロインを維持した状態でスコープを付替える。デントラーマウントとは?

【実銃用マウント】

今回は実銃用スコープマウントについてブログを書いてみます。サバゲーをメインにやってらっしゃる方々にとっては、外観デザインが少しハンティング寄りの印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。ドイツおよび欧州の競技射撃及び狩猟業界の中でも、特にコアなユーザーに支持されているこのドイツ製マウント、多くの銃器メーカーがその拠点を持つドイツにおいて、知る人ぞ知るスコープマウントメーカーです。デントラーマウントといいます。

 

【デントラーマウント】

マウントメーカーとしては後発のデントラーマウント。ドイツの射撃/狩猟業界から注目を浴びたその大きな理由はライフルスコープ、ドットサイト、サーマルデバイスなど、取り付ける光学機器の種類を問わず、スコープの着脱が自由に行える。

 

【既成概念の外側へ】

エアソフトでは当たり前の事ように聞こえてしまうかもしれませんが、射撃用・狩猟用に用いられるライフル銃に載せるスコープは、一度取り付け、射撃場にて任意距離でゼロインを済ませた後は、基本銃器から取り外すことはありません。理由は、着脱することでゼロインが狂う可能性が極めて高いからです。デントラーは、この当然として捉えられている不自由さに、独自スコープマウント製品の未来を見出しました。

 

 

【ゼロインはマウントで】

例えば、銃器としての性格がまったく異なる2挺のライフル(精密射撃用、ロングレンジ用、或いは巻狩り用など)を所持しているとして、普通に考えれば、これらライフルに取り付けるスコープは各1本です。これは当然として捉えられてきたことですが、デントラーはこの既成概念を打ち破るマウントを開発しました。それがデントラーのバリオと呼ばれるマウントです。

 

 

【2挺目以降にはバリオ】

このマウントは2挺目以降のライフル専用です。3挺目、4挺目でも同じです。1挺目で済ませたゼロインは、スコープのウィンデージ(W)とエレベーション(E)を使いました。ただし、2挺目以降はバリオが搭載する機構を使い、W/Eに相当する着弾点調整をマウント本体で行うことで、ゼロインを維持したまま、1本のライフルスコープを複数の銃器で使用することができるようになります。現状、着弾精度を維持したまま着脱が自由にできるマウントは存在しますが、バリオと比肩する製品はなく、狩猟業界においてデントラーマウントが競技射撃、ロングレンジシューター、ハンターの強い関心を集めている理由はこの点にあります。

 

 

【上下分離するレール】

上の写真はAimpoint Micro H-2が、デントラーの専用マウントレール(上側のレール)に載った図です。こうした上部レールのモジュールを、銃器側に常駐されておく下部レールと組合わせることで、シューターはその時の必要に応じ、使用する光学機器を自由に付け替えができるという、あまり一般的ではないスコープマウント、それがデントラーマウントです。

 

 

【まとめ】

今回は、実銃用に用いられるドイツ生まれのデントラーマウントをご紹介させていただきました。デントラーマウントでは、タクティカル仕様の用意もあり、こちらは先のブログにて触れていきますのでお楽しみにどうぞ。下の写真はデントラーのTACに専用拡張レールを取り付け、DoRaSightをタンデムさせたシステムです。この拡張レールは、対物側の前方、後方と合わせて2個取り付けることが可能です。

 

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