2023/07/24
エラタック2ピース分離型はタクティカル
今回のBlogはエラタックマウントのツーピース式です。エラタック傾斜マウントとは異なり、こちらは分離型のスコープマウントですが、ライフルスコープを固定するマウントの上部側がエラタック傾斜マウントと共通化されています。もちろん材質には7000番台のアルミ合金が用いられ、その外装もミルスペック準拠のハードアノダイズドが施されています。ドイツ製です。それではブログいってみます。
【本気のタクティカル】
こちらはVixen 4-16x44(1インチスコープ)に取り付けた図です。エラタックには1インチスコープ専用のサイズダウンアダプタがオプションで用意されています。
スコープの固定ネジは前後各4か所、合計8本のトルクスネジを使用します。
銃器側のレールからライフルスコープまでの高さは4種類(10㎜、13㎜、17㎜、20㎜)あります。写真の高さは13㎜ですが、アダプタの半身分、約2.5㎜超高くなっています。ライフルスコープの対物レンズ径や、マガジン、排莢部の機構に応じて4種類から選択します。
【ドイツなナット式】
次は銃器への固定方式です。マウントはピカティニーレールに対応し、ナットで固定します。もともと軍用銃向けに用意されているエラタック、ナットに表記されている固定トルクは10‐12ニュートンメーター。とは言うものの、この固定トルクは軍用銃器へのそれであって、エアソフトへお取付けいただく場合は勿論この限りではございませんので、ご安心ください。
余談ですが、スコープのマウント固定作業に際し、ネジを締め上げ過ぎて破損に至ってしまった例も実際にございます。高価なスコープをお取付けの際は、作業に慣れた方へ相談することもひとつです。
【拡張性に長ける】
このマウント、エラタック傾斜マウント用に用意されているアクセサリー類と取付けの互換性があります。
したがいまして、バブルレベル、あるいは近距離用の光学機器を取付けたいというニーズへ対応できるよう、拡張スロットが前後に標準装備されています。必要に応じて後付けが可能です。
【銃を左右傾かせず】
空気銃を使った、特にロングレンジ(*使用するエアライフルにとっての有効射程距離より外側)の場合、射撃時の銃の傾きはペレットの弾道に大きな影響を与えます。カント(キャント)、或いはキャンティングと呼ばれますが、このテーマは先のBlogにて触れて参ります。
引き金を絞るまで、銃は可能な限り、左右傾きの無い状態が維持されることが理想です。そうは言いつつも、銃の構えと瞬時に取る射撃姿勢は訓練でのみ為しえる領域だと思います。
そこでバブルレベル。見た目のかっこよさもあるかもしれませんが、実用途に長けた拡張アクセサリーです。
水平方向からシューターが見やすいように、大きくクリアランスが切られています。
ライフルスコープを覗き込みつつ、視線を左側(*右側への取付けも可能)に移すと、バブルレベルが視野に入ります。
フィールドにおける動的ではなく、静的の射撃シーンにおいて、銃が傾きの無い状態であることを目視で確認できます。
【銃への取付け】
写真は11mレール変換用のアダプタを取り外した図です。エラタックマウントの本体と一緒に並べると、少し心もとない印象を受けるのは否めませんが、機能的には大丈夫でした。
【まとめ】
ということで、今回はエラタックマウントのタクティカル ツーピース型(分離型)のご紹介でした。
ここまでお付き合いをいただきありがとうございました。