2025/12/05
【NEW】 2025年11月にリリースされたグロックのVシリーズ

Text and Photos by Terry Yano Special thanks to :Firearms Phamacy
2025年12月から発売されるはずだったグロックVシリーズだが、11月後半の段階で多くの小売店の店頭に製品が並び始めた。Vシリーズ登場に至る背景と経緯はガンプロ12月号で既に詳しく紹介されている。ここでは、撮影できたVシリーズと従来型Gen5との違いをチェックしてゆこう。
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2025年10月21日にグロックから届いたEメールで発表されたVシリーズは、フルオート改造パーツの装着を防止するために、従来モデルと置き換わるべく登場した。一般経路で市販されるのはG17 V、G19 V、G19X V、G45 V、G26 V、G20 V MOS、G23 V、G23 V MOS、G21 V MOS、G44 Vで、特定ディストリビューターからの限定供給モデルとしてG19C V、G45C V、G17C V、G19X V MOS TBがリストアップされている。グロックのモデルナンバーと口径や銃身長などの関係はここでは割愛するが、“C”は“Compensated”の略でガスポート付き仕様、“MOS”は“Modular Optic System”の略でオプティックレディ仕様、“TB”は“Threaded Barrel”の略でネジ付き銃身仕様を意味するということは、ここで念のために記しておこう。
10月21日のEメールには、Vシリーズが店頭に並ぶのは2025年12月で、メディア向けの評価試験用サンプルの貸し出しも開始されると記されていた。これはそもそも、ある小売業者が前日の10月20日にリークしたVシリーズに関する情報に対し、グロックが公式声明を発表することで騒ぎを鎮静化させる狙いで配信されたと思われるのだが、なんと同じ小売業者が11月11日にG19 VとG19 Gen5を比較する動画をアップさせているのだから、いやはや困ったものだ…… それにしても、Vシリーズは12月に流通すると伝えられていたが、出荷の予定が早められたのであろうか?
私が最近お世話になっている銃砲店でも、11月22日にはVシリーズの4挺(G17 V、G19 V、G17C V、G19C V)が陳列されていたことには驚いた。自宅から小1時間ドライブせねばならない距離なのでおいそれとは顔を出せないのだが、別の用事でナッシュビルまで行くことがあった日に少し寄り道してショーケースをチェックしたことが功を奏したというわけだ。手に取らせてもらっただけでなく、スライドアッセンブリーを外して非VシリーズのGen5と比較することもできたのはよかったが、これはやはりきちんと撮影して紹介せねばならぬと感じた。銃砲店の都合を確認し、日を改めて機材を持ち込み撮影させてもらったという次第だ。
ネット上には既にVシリーズと非Vシリーズとの違いに関する記事や動画がアップされているので、この記事は速報というには遅きに失した感が否めない。それでも、詳細な画像をもって、日本の読者の方々に情報をお届けすべく頑張ってまとめたので、写真とキャプションを参照されたし。
今後の予定
気になることは少なくないが、そのひとつは現時点のラインナップにG17 VとG19 VのMOS仕様がないことだ。ダットサイト付きハンドガンが一般的になった今、売れ筋のそれらにMOS仕様がないというのは解せない。何か理由があるといぶかるのは私だけではないだろう。
今回撮影させてもらった銃砲店のマネージャーによれば、グロックVシリーズの卸売価格は従来型Gen5と同じとのこと。まだまだ不明な点も多いが、追加情報が得られたらできるだけ早くお知らせできるよう努力しよう。
ではまた。God bless you!!
Text & Photos by Terry Yano
Gun Pro Web 2026年1月号
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